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[ジャニーズツッコミ道場]

吉本興業とジャニーズ――宮迫博之&田村亮の会見、SMAP解散騒動での“公開処刑”に思うこと

2019/07/23 17:31
南山ヒロミ

 宮迫と亮の“手作り”会見は、同情を集める内容だった。情報を整理しつつ、臆測や主観を避けて「事実」を伝えようとする宮迫には、会見開始当初は「口がうますぎる」「芝居がかっている」という声もあった。しかし、そこから語られる吉本興業の対応のディティールが、具体的かつ信ぴょう性に富んでいたこと、また天然の正直者ゆえに、 岡本社長が「民放各局と吉本興業がズブズブの関係」と話したことを明かした亮とのタッグは、世論を味方につけ、事務所の異常さを伝えるのに最適だったと思う。

 SMAPを解散した本人たちが懸命に前を向いて進んでいるときに、いつまでも過去にしがみつくのは失礼かもしれない。しかし、この会見を見ながらどうしても考えてしまうのは、「もし解散前にSMAPもAbemaなどとの接点を持ち、こうした会見ができていたら……」ということ。

 宮迫と亮の姿を見ながら、つい「あのとき、頭が良く人脈が広く、大御所からの信頼も厚い中居正広と、真実しか語れない正直者の草なぎ剛とが会見をすることができていたら」などと重ね合わせて見てしまう。

 一部ファンの中には、何も語らず、自分たちだけが全てを抱えたまま解散したSMAPを讃える声もある。でも、やっぱりあの「公開処刑」を彼ら自身が決して忘れることはないだろうし、SMAPファンのみならず、ジャニーズファンの多くも決して忘れることができないだろう。

 AKSによるNGT48メンバーへの暴行事件の隠ぺい、ジャニーズ事務所への公正取引委員会の「注意」、そして吉本興業の「闇営業」とパワハラ・隠ぺいなど、芸能界の闇が噴き出している2018~2019年。今後の展開を見逃せない。
(南山ヒロミ)

 

最終更新:2019/07/23 17:31
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