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ジャニーズ圧力問題、国分太一の『ビビット』だけ完全スルーで忖度証明

2019/07/18 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 公正取引委員会がジャニーズ事務所に口頭注意を行っていたことが、17日にわかった。元SMAPのメンバーでジャニーズ事務所から独立した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾をテレビ番組に出演させないよう、民放テレビ局などに圧力をかけていた疑いから、独占禁止法違反のおそれがあるとして調査されたものだ。

 SMAPは2016年末をもって解散。稲垣、草なぎ、香取の3人は2017年9月、SMAPのマネージャーを務めていた飯島三智氏が代表を務めるCULENに移籍している。

 彼らは「新しい地図」を始動させ、インターネット番組、映画、舞台、CMなどで幅広く活躍しているが、テレビ露出は激減。民放テレビ局で持っていたレギュラー番組は今年3月までにすべて終了した。香取慎吾が今年2月、萩本欽一とともに17年も司会を続けてきた『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)に登場したが、このときは大いに話題になったものだ。これは萩本欽一のバックアップが大きかったと見られる。

 公取委の調査の結果、ジャニーズ事務所に独禁法違反の事実は認められず行政処分は見送ったものの、違反につながる可能性があったと判断し、口頭注意に至ったという。

 NHKや新聞各社がこのニュースを伝えたのは17日夜。Yahoo!ニュースでもすぐさま大々的に取り上げられたが、この報道を“当事者”である民放テレビ局は、どう伝えたか。

国分太一MCの『ビビット』では完全スルー
 17日23時からの『NEWS23』(TBS系)では、番組冒頭、「速報」として報じた。街頭インタビューで拾った「事務所辞めてから色々活動の幅を制限するのとかは違う」「自由に出させてあげてほしい。かわいそうですね」という声を紹介。

 また、若狭勝弁護士が電話取材を通じて「テレビ局が誰を出演させるかっていうのは本来自由であるべきはすなのですが、ジャニーズ事務所がひとつ圧力をかけて、3人を出演させないように言うというのは、そもそも公正なものでもないし、逆に不当」だと、独占禁止法の主旨を解説した。

 スタジオでは星浩キャスターが「事実だとすると不公正な取引そのものですから、芸能界でよくあるってことではもう済まない」「TBSもしっかり調査に協力してほしい」と言及。番組終了間際には、再度「速報」として、ジャニーズ事務所の発表したコメントを読み上げている。

 同じく17日23時からの『news zero』(日本テレビ系)では、番組の一番最後に報じた。メインキャスターの有働由美子アナウンサーが現時点で判明している情報を伝えた。この時点でジャニーズ事務所は公式サイト上に<弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けていない>とのコメントを発表していたが、これを読み上げた。有働アナを含め出演者らが何らかの言及をすることはなかった。なお、『news zero』はジャニーズグループ・嵐の櫻井翔が月曜キャスターを務めている。

 そして一夜明けた18日、各民放テレビ局が放送する朝の情報番組は、NHKが速報を打ちネットニュースとしては大いに話題となっているこのニュースを小さく扱うのみだった。ジャニーズ事務所は今月9日、創業社長のジャニー喜多川氏が87歳で逝去したばかり。先週は多くのメディアがジャニー氏の功績を称える特集を組んでいたにもかかわらず、だ。

 早朝から放送されている『めざましテレビ』(フジテレビ系)、『ZIP!』(日本テレビ系)、『あさチャン!』(TBS系)、8時から放送されている『とくダネ!』(フジテレビ系)、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、それぞれ、現時点でわかっている情報を伝えるにとどめ、キャスターやコメンテーターが自身の見解を語ることはなかった。

 TOKIOの国分太一がMCを務める『ビビット』(TBS系)に至っては、黙殺した。これがかえって「圧力」、あるいはテレビ局側の「忖度」を証明することになっている。

 ちなみに4時55分から放送された『グッド! モーニング』(テレビ朝日系)では、「ニュースまとめ」のコーナーで、新聞記事を引用するなどしながら積極的に報じていた。

加藤浩次「暗黙にあるということがわかっている」
 8時から放送されている『スッキリ』(日本テレビ系)では、大きくは報じなかったものの、加藤浩次の見解は的を射たものだった。

<この問題というのは注意にとどまったということで、これで終わるのかと思うと思うんですけど、僕はね、ジャニーズ事務所に限らず、みなさんもう周知なんですよ。大手の事務所を独立したタレントは何年かテレビに出られなくなるというのは。僕は、テレビを見ている方でも気づいている方はいると思う。僕らもこういう仕事させてもらっていて、そういうのが暗黙にあるということがわかっている>

<これは、何十年前から決まってきた芸能界の歴史、テレビの歴史の中で、当たり前のように扱っているんだけど、今の時代で考えたら、ちょっともうおかしいんじゃないかという部分、僕は実際にある。その部分というのは、テレビ局もそうですし、事務所関係、この業界全体がこれから新しく変わっていく、次に向かっていくんだという、何かきっかけになればいいなと僕は思ってますけどね>

 ジャニーズ事務所から決定的な圧力はなかったとしても、テレビ局がジャニーズ事務所に忖度するような関係だったことは十分に考えられる。ジャニーズ事務所をはじめとする芸能プロダクション側だけでなく、テレビ局側も当事者として“当たり前”であった悪習を正す必要があるだろう。

最終更新:2019/07/18 20:00
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