[ジャニーズ最新言行録]

Sexy Zone、小学生の「酒を飲んだ父が暴れる」悩みに回答し「我慢は違う!」と批判噴出

2019/04/23 08:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
マリウスだったらなんて回答しただろう?

 Sexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)。菊池風磨と中島健人が担当した4月18日のオンエアーでは、リスナーから寄せられた深刻な悩みを紹介したが、そこでの回答が物議を醸している。悩みを紹介したスタッフサイドにも批判が飛んでおり、放送後数日たっても、ネット上でジャニーズファンからさまざまな感想が飛び交っている状況だ。

 同日の放送で、スタッフに「読んでくれ」と指示を受けたハガキがあると切り出した菊池。送り主の情報については「きっとこれは女の子で、『匿名にしよう』って話になったんですけど、まだ小学校高学年ぐらいかな? もしかしたら中学生かもしれない。ちゃんとしっかりした字書いてる」と前置きし、「私のお父さんは毎日酒を飲んで、壁を殴ったり、瓶を放り投げたりして暴れます。酒癖の悪い人をどう思いますか? また、酒癖の悪い人の対処法はありますか?」というメッセージを読み上げた。

 菊池は「“Sexy Zone助けてくれ”っていう思いが、感じ取れるハガキ」と受け止め、意見を求められた中島は「家庭環境はいろいろあるから……」と戸惑っている様子をのぞかせた。「アルコホリック」(アルコール中毒)になるとお酒を抜くのが難しいと指摘した上で、中島は

「そういう人っていうのは、『もうやめて』とか言っても、やっぱり、よりやるっていうか。どんどんやりたくなる欲もどんどん出てくるし。だからもう……適切な距離を測る。(中略)今は自分が強くなる過程の一歩として、ちゃんとその割れたものを自分が掃除して。壁も毎日ケアして。自分が今、そのお父さんに対してできることっていうのを、うーん……。まぁ、嫌わずにね、大きな器で接して、未来につながることになれば。一歩一歩ね。大変だと思うけど、とにかく今は素敵な我慢をするべきだと思いますけどね」

と、持論を展開。菊池は「適切な距離を測る」といった点に同意しながら、危険を回避するために「刺激をしないってことじゃないですか」とアドバイス。続けて、

「本当にひどすぎるんだったらば、何か助けを求めるしかないなって思いますね。なんか起こってからって、こう……。やられた方はもちろんね、最悪ですけども。やってしまった方も、きっと後から後悔することになってしまう。どっか逃げ場を作って逃げる。近くのね、親戚の家があるんだったら、そうだし。友達の家だったら友達の家。まぁ、友達の家ってなると、またあれだけど。本当に最悪の場合、警察を呼ぶことになるかもしれないですしね」

と、言葉を選びつつ語った。周囲へ頼ることを勧めつつも、「家族でそういうの(警察を呼ぶような事態)っていうのは、なんか寂しい」とも口にし、

「だから、お酒を飲んでないお父さんに、この気持ちを投げかけてみるっていうのも一つだと思いますけどね。でもまぁ、それも一つの刺激になって、お酒を飲んだ時にそれを思い出されて、なんかなるってなるとちょっと、難しいから。最初の話に戻りますけど。ちょっとホント、家庭環境についてはあれですけども……」

と、相談主に寄り添いながら考えつつ、あらためて「無理しすぎない」と助言。

 文面から相談主が父親に危害を加えられている可能性は低いと判断したようで、最終的に菊池は「まぁでも、なんか“この子がされてる”って感じではなさそうですからね。今のところは! おそらく。ですから、適切な距離を測って、素敵な家庭になることを僕らは祈っております!」と、コメントした。その後、中島が「素敵な時間っていうのを過ごしてほしいし、今のつらい時間というのも乗り越えて。自分の中の夢を叶えてチャンピオンになってほしい」と話し、エールの意味を込めてSexy Zoneのシングル曲「Cha-Cha-Cha チャンピオン」を流していた。

 この放送をめぐって、リスナーの間では「アイドルのラジオで取り上げる内容じゃない」といった声が噴出。中島の発言に疑問を抱いた人も多く、「『素敵な我慢』は違うよ。我慢して女の子が身も心も壊れたらどうするの?」「『素敵な我慢』という言葉は適切じゃなかったと思う」「『素敵な我慢』なんてしていたら死ぬ可能性だってある。健やかな家庭で育った人にはわからないかな」と、否定的な書き込みが相次いだ。

 一方で、「一番問題なのはラジオスタッフ。風磨くんの『逃げ場を作る』『警察を呼ぶことも考える』って、なかなか言えないことなのにスゴいなって思った」「スタッフ何考えてるの……回答によってはアイドル側が叩かれかねない手紙をチョイスするなんて」と、今回の一件は番組スタッフの責任が重いと、手厳しいダメ出しも少なくない。

 中には、「お酒飲むと暴れるとかって、被害受けてる側が我慢するより、然るべきところに相談するしか、根本的な解決にならない」との指摘も出ている通り、こういったメッセージを採用するのであれば、ラジオのスタッフ側があらかじめ専門の相談窓口に関する問い合わせ先を調べ、2人に紹介を促すべきだっただろう。菊池&中島の出した答えが当人にとって参考になる提案だったのかはわからないが、ファンも「ハガキの女の子が、ラジオで読まれたことをきっかけに心が少しでも軽くなってたらいいな」と、気にかけている。

 今回のオンエアーによって、自身の発言がもたらす影響力の大きさをメンバーが自覚し、番組スタッフの姿勢も改善されることを願いたいものだ。

※アルコール健康障害は、本人の健康に問題が生じるだけでなく、「飲酒運転、暴力、虐待、自殺などの様々な問題にも密接に関連します」(内閣府アルコール健康障害対策HPより)。以下の場所では、アルコール依存症の家族からの相談を電話や面談で受け付けています。各都道府県・政令指定都市ごとに設けられているので、自身や周囲に悩んでいる友人がいたら連絡してください。

精神保健福祉センター

最終更新:2019/04/23 18:52
酔うと化け物になる父がつらい
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