木村拓哉の冠ラジオ番組が終了危機!? マツコ・デラックスが番組に臨むキムタクの姿勢に苦言

2018/12/09 20:00

『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)の12月2日放送回に稲葉浩志(B’z)がゲスト出演し、2人がプライベートで交流するきっかけとなったエピソードが明かされた。

 2人の関係は有名で、今年9月に味の素スタジアムで行われたB’zのライブに木村拓哉がサプライズでゲスト出演し、稲葉浩志と共に「ZERO」を歌ったことも話題となった。

 木村拓哉は稲葉浩志のことを「バッチ」と親しげに呼び、木村拓哉の家に稲葉浩が遊びに行ったエピソードなども語られるが、実は、2人の関係が深まったのはここ5、6年のことであるという。

 木村と稲葉を結びつけるものとして真っ先に思い浮かぶのが、ドラマ『ビューティフルライフ』(2000年放送/TBS)の主題歌だったB’zの「今夜月の見える丘に」だが、当時の2人は音楽番組ですれ違う程度の関係でしかなかったようだ。

 そんな2人が急接近したのは、趣味のサーフィンがきっかけだった。人が多いときでも地元の人が5人ぐらいしかいない知る人ぞ知るポイントで稲葉がサーフィンを楽しんで帰ろうとした時、これから同じポイントでサーフィンをしようとする木村と偶然出会った。

 サーフィン終わりの稲葉はクタクタだったが、<良かったら、もう1回行きませんか?>との木村の誘いに応じて意気投合。まさかの場所で偶然出会った2人はそのまま、夕食、そして、翌日の朝食まで共にしたという。

マツコ・デラックスが木村拓哉を叱責
 『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』は、1995年から23年以上にわたって続いた『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)が今年7月に終了した後、8月5日からスタートした新番組。

 この番組のコンセプトは、月ごとにマンスリーゲストを呼んでトークをするというもの。これまで、8月は明石家さんま、9月は二宮和也(嵐)、10月は浅野忠信、11月はマツコ・デラックス、そして、12月は前述の通り稲葉浩志がマンスリーゲストに招かれている。

 このリストを見ればわかる通り、全員が木村と親交の深い人物である。その理由がマツコ・デラックスがゲストの11月18日放送回に明かされた。

 『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』の収録には放送作家がついていないそうだが、マツコはこういったゲストを呼ぶ形式の番組のスタジオに放送作家を置かないことは特殊だと語る。ブースのなかに放送作家がいてくれれば、ゲストとの話に詰まったときに助け舟を出すなどの働きをしてくれるからだ。

 しかし、木村は『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』の収録に敢えて放送作家をつけていない。

 番組開始当初にスタッフから出された資料に、ゲスト案に地層研究をしている学者の名前などがあり、<俺、地層研究してる博士をゲストに呼ばれても話できねーぞって。この番組のタイトル『Flow』なのに、そんなにガチガチに当ててっていいの?>という思いを抱いたことなどが背景にあるようだ。

 結果的に、自分の人脈でゲストを選定していく現在の形式になっていったわけだが、マツコはスタッフの考えにも一理あると語る。

<そういう人でも置きにいかないとさ、はじめましての芸能人を呼んでさ、『木村拓哉とちょっとフリートークしてください』ってわけにはいかないじゃない?(中略)こんなガチで話さなきゃいけない番組にさ、ここに誰置くんだってなったときに、向こうは案がないんだよ。(中略)そろそろ自覚しなさい。あなた厄介な人間なんですよ>

 そして話は、今後の番組におよぶ。

 現在の形式では、木村とマンツーマンでざっくばらんに会話できる人を呼んでいく必要があるが、<ラジオ番組として体をなす面白い番組を作ろうと思ったときに、あんた芸能界でこの距離感で話せる人、何人いる?>と詰め寄るマツコに木村は<このあとやばいよね>と回答。

 そして、<それでこの番組は終わりよ。あんたと、この距離感で話せる人を全員呼んだ時点で>と、バッサリ言われてしまうのであった。

木村拓哉にとって「ラジオ」とは?
 ただ、そこまでして、放送作家なしでも会話がもつようなゲストにこだわるのは、20年以上冠ラジオ番組を続けてきて感じた、「ラジオ」というメディアがもつ特性に木村なりの美学があるからだ。

 番組のなかでマツコに<ずっとラジオを続けてるモチベーションって何?>と聞かれた木村は<自分の声で、自分の感情で、自分の思ったことを発信できるってラジオしかないから>と答えている。

 木村の言う通り、ラジオはテレビとは違い、パーソナリティーとリスナーが「1対1」の関係になる。だから、より本音で語ることもできるし、聞き手も木村が伝えようとしたことをしっかりと受け止めてくれる。

 タレントとして、ファンと濃い時間を過ごす30分間(『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』も『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』も30分番組)は得難いものだろう。だからこそ、スタッフのゲスト選定に疑問を呈した木村の考えは理解できる。

 ただ、この流れを堅持したまま、いつまで番組が続くのかも不安に思えてしまうのである。

(倉野尾 実)

最終更新:2018/12/09 20:00
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