カルチャー

元AKB48大島優子、留学から帰国するも「AKBの負け組」扱い

2018/10/23 20:00

大島優子はAKB48の「負け組」なのか?

 大島優子は2014年にAKB48を卒業後、同年公開の映画『紙の月』や、2016年のドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)に出演した。しかしいわゆる人気女優の仲間入りを果たしたかといえばまだ駆け出しと言っていいだろう。そのためか昨年9月に渡米を発表した際には、「仕事がなくてスケジュールがガラガラだから」「暇だから、遊びに行くようなものでしょ」と、バッシングする声さえ上がっていた。

 留学中、大島優子が坂口健太郎(27)と共演しているボディケアブランド「ミノン」のTVCMは継続して放送されていた。これは2014年から続いているシリーズだ。それ以外に“日本で”目立った活動はなかったわけだが、留学しているのだから当然だろう。売り出し中という理由で何年も先まで若い女優のスケジュールを埋めてドラマ出演などを詰め込む芸能事務所もあるが、大島は本人の意思を尊重されたと見ることもできる。

 大島優子らが在籍していた頃は、AKB48自体が人気絶頂期で、毎日がお祭り騒ぎのようだった。メンバーは当時、テレビにCMに出ずっぱりで、休む暇もなかっただろう。そんな当時と比べればタレント自身の裁量権が増えたであろう卒業後の現在を、メディア露出の多寡で「勝ち組」「負け組」と分けるのは単純すぎる。

 びっしりスケジュールを埋めればそれで良いというものではなく、殺人的スケジュールで頑張っても「ゴリ押し」だなんだと批判されるのが定番化している昨今。あれもこれもと手を出さず、各々の得意な分野で、マイペースに活動を続けるほうが本人にとっても幸せだろうし、ファンにとっても本望だ。

 大島優子は来年1月、東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演される舞台『罪と罰』に、主演・三浦春馬(28)の相手役で出演する。同作は、しばらく芝居から離れていた大島優子にとって、芸能活動本格復帰への足がかりとなるだろう。米留学中を経て進化した女優・大島優子が楽しみだ。

(今いくわ)

最終更新:2018/10/23 20:00
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