コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

シングルマザーの中学受験――“おカネ”以上にネックになる「厳しくなりすぎる母」の姿

2018/09/09 16:00
Photo by Photography from AC

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 3組に1組の夫婦が離婚するといわれている今の日本。シングルマザーが家計を支えているというご家庭も、決して珍しくはない。

 もしかすると、「中学受験は、お父さんとお母さんがいる、かつ、裕福な家庭がするもの」といったイメージを持つ方もおられるかもしれないが、それは違う。単純に、シングルマザー世帯が増えた結果なのか、今では私立中高一貫校でも、「保護者は母だけ」というご家庭もたくさん存在しているのが現状だ。

 これは筆者の肌感覚ではあるが、一昔前とは隔世の感がある。15年以上前は、入試で面接を必須とする学校も多く、学校側も「両親が揃っていることが普通」という認識でいたように思う。しかし、時代の変化もあり、今はほとんどの学校で、保護者の背景を問うことはしていない。

 要は、学費さえ納めていただけるならば、どういう家庭環境であろうが、問題にはしていないということなのだと理解している(もっとも学校によっては、保護者を両親のどちらかに限定して、親元から通学することを必須とするところ、一方で祖父母宅から通うこともOKとするところなど、家庭環境に順ずる通学の細かい規定はさまざまだ)。

 私立中学校の授業料は月5万円台というところが主流で、これにオプション的な形で入学金、施設費、旅行積立代、交通費等が加わってくる。年ベースに換算すると、込々お値段、約百万円/年といったところである。

 こういう背景があるということをご理解いただいたところで今回はあるシングルマザーの中学受験のケースを紹介してみたい。

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