コラム
[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

オレ50歳、娘8歳なのに……突然会社を解雇になりました!

2018/06/04 19:00
(C)倉田真由美

 先日、突然の会社の代表からビックリな発言がありました。

「映画事業の規模を縮小するため、叶井さんは5月末で解雇となります」

「え? 急すぎませんか?」

「法律的には会社からの解雇通達は1カ月前で問題ないのです」

「マジすか。交渉の余地なし?」

「いや、あなたの希望は本社の代表に伝えます」

 いやー、50歳にしてクビ! 人生なにが起こるかわかりませんね。

 そもそも今の会社に転職したのは2年前。映画『フラガール』(2006年)、『パッチギ』(05年)などのプロデューサーで、元シネカノンの李鳳宇さんから誘われたわけです。パチンコ屋の社長が映画好きも相まって勢いで映画配給会社を作り、何本か洋画と邦画を手掛けてきたが、会社の負債が数億円になってしまったので立て直してほしいと言われたんですよ。会社を立て直すのは面白そうじゃないですか。しかも、親会社は年商1,000億円というパチンコ会社。資金は潤沢! なのでオレも勢いで転職を決めてしまったわけなんです。そしてたった2年で、映画事業縮小のためクビ!

 理由は、この2年で映画事業がさらにマイナスとなり、立て直すことがほぼ不可能になったこと。昨年から兆候はあったんです。本社から、しばらく邦画の製作や洋画の買い付けは見送るというお達しがあったので。今ある作品で利益を出し、その金で買い付けなどをやってほしい。ヒット作が出るまで仕入れはしない! ということでした。

 この時点で転職を考えればよかったんだろうけど、オレは楽観的な性格だからさ、どれか1本くらいはヒットすると思ってたんですよね。それが全てコケてしまった! いやー、甘かったわ!

 というか、オレの仕事人生ずっとこんな感じですよ。オレは24歳で映画配給会社アルバトロスに入社し、『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)、『キラーコンドーム』(96年)、『アメリ』(01年)などでそこそこ話題になった作品を手掛けて13年間勤務。その後ファントムフィルムを設立して社長になるが1年で退職。すぐにトルネードフィルムを立ち上げてまた社長になるが、たった5年で約3億円の未払いを抱えて破産し、オレも自己破産。破産の直前に妻くらたまと出会って結婚したので、彼女にかなり助けてもらい、破産してもどうにかやってこれたんです。

 その後、半年ほどフリーランスで映画宣伝の仕事をしつつ、一社員として映画業界で再度やり直してみようとトランスフォーマーに入社。ここで『ムカデ人間』シリーズ(09~15年)を手掛け大ヒット!結局6年ほど在籍しました。いままでの転職は、会社を辞めるときには次の会社が決まっていたんですよ。破産の時はしばらく次が見つからなかったけど、どうにかなると思い込んでいた。当時はまだ40歳前後で若かったから。

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