カルチャー
30万円が水の泡!?

“週末起業女子”の絶望的な現実! 経営コンサルタントが驚愕、お粗末な「セミナー」実態

2018/05/09 15:00

「ある日突然、私のブログの記事が、運営元に通報され削除されてしまったんです。起業に関する、至って普通の記事ばかりで、問題のある内容ではありませんでした。配信しているメルマガにも、明らかにイタズラだとわかるような名前でいくつも登録があり、これは誰かの嫌がらせなのだと気がつきました」

 IPアドレスをたどって追えるところまで追った結果、都内からの接続だったことがわかった。結局、それ以上の追跡はできなかったが、タイミングを考えても、思い当たるのは、A美さんのコーチしかいなかった。

「恐らくですが、私がA美さんに入れ知恵したことが面白くなかったのでしょう。セミナーを開催している起業女子たちは、客の取り合いに必死です。少しでも邪魔だと判断したら、すぐに排除します。コーチが直接手を下していなくとも、信者のような取り巻きが何十人もいるので、そのうちの誰かがやったとしてもおかしくはありません」

 それ以降、嫌がらせを受けることはなくなったが、田辺さんの元には今でもたびたび起業を目指して挫折した女性たちが相談に訪れるという。共通するのは、やはり、お粗末な塾の内容だ。

「内容を聞くと、印象に残る自己紹介の仕方や、かわいく映る自撮り練習、起業家マインドの伝授など、セミナー内容が自己演出ばかりに偏っていて、具体的な商品開発や資金の使い方などを教えないケースもあるようです。言うまでもないですが、ビジネスで最も重要なのは、何を売るかです。それがない状態では、いくら集客に力を入れたところで成功しないでしょう」

 本気で起業したいのであれば、まずはやるべきことを自分でリサーチするのが重要だと田辺さんはアドバイスする。

「昨今の週末起業ブームの中で、こうした実のない塾があふれ返っているのも事実です。でも、真剣に起業を考えているのであれば、自分でリサーチするところから始めるべきです。何も調べないまま塾やセミナーに行って『とにかく教えてもらおう』という受け身の姿勢では、起業で成功することなどできません」

 「結果的に起業はできなかったけど、満足できたからいいや」と思えるのなら構わないが、起業塾に投じたお金には、もっと有意義な使い道があったはずだ。起業することと、起業女子に憧れることは似て非なる行為。キラキラだけに目を奪われていると、ただ搾取されるだけで終わってしまうだろう。
(島野美穂/清談社)

最終更新:2018/05/09 15:00
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