コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき11

島田紳助の「復活」はない――“元ヤクザ”の政治家がいた時代とは違う世間の目

2017/10/29 16:00
2011年8月23日の引退会見での島田紳助

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■ヤクザが地元政治家の選挙応援

 総選挙、終わりましたね。台風が来ていたこともあり、期日前投票は過去最多だそうですが、投票率そのものは戦後2番目に低かったそうで、残念でした。

 オットが存命していて、なおかつシャバにいた2000年代くらいまでは、ヤクザによる地元の政治家の選挙応援は、大っぴらでございました。2003年4月には「暴力団であろうと有権者という意味においては日本国民の1人」と、当時の福田康夫官房長官がおっしゃって、話題になったこともあります。これは、今はなき政党のチョンマゲ議員さんが、私設秘書さんのお給料を「暴力団関係」の会社に肩代わりしてもらっていたことが発覚したのを受けてのご発言でした。

 これに対して、「暴力団員も国民か!」と、やっぱり今はない政党の代表者さんがキレていたことにはガッカリでしたね。日本国民だから、悪いことをすると日本の法律で裁かれるんです。まあ今は、秘書さんのお給料を肩代わりできるような、羽振りのいい不良は少ないと思いますけど。

 これはけっこう前のお話なんですが、最近でもドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(16年公開)では、政治家らしい方から“投票のお願い”っぽいお電話があって、親分が子分さんたちに指示して、ご自身も投票に行く場面がありましたね。こういう形での協力は、今はオープンにはできませんが、まだやってるはずです。

 まあ組には選挙権のない在日もいますけど、不良だって税金を払ってますしね。公営ギャンブルやお酒やタバコの税金は、カタギさんより断然多く払っているのですから、どんどん投票しなくてはです。

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