【連載】日本を捨てる女性たち

「日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもない」日本を脱出し、タイでデザイン会社を経営する女性

■タイ人の生き方や価値観を受け入れられるように、寛容になった

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オフィスの様子

 日本とタイ、両方のいいとこ取りのような環境ではあるのだが、「日本人のマジメさをもっと見習って仕事してよ、と思うことも(笑)」あるという。日本人はひとつ指示すれば先も見越して仕事を進めてくれる。タイ人は、やってほしいことすべてをあらかじめ指示しないと、動いてくれない。察するということがない。タイ人にとって、仕事の優先順位はそう高くはない。家族や友人と過ごす時間のほうがはるかに大切だから、どうしてもなおざりになる。

「そんな生き方や価値観もあると受け入れられるように、寛容になったのは、タイに来て本当に良かったと思うことのひとつです」

 いくらかの衝突や行き違いはあっても、お互い柔らかに理解し合える素地が、不思議とタイ人と日本人の間にはある。

 そんなタイ人の男性と、金野さんも付き合ったことがある。夢中でタイになじもうとした時期を支えてくれた。タイ人男性の浮気やDVに悩まされる女性も少なくないというが「彼の場合、そんなことはまったくなかったです。でも、自分のやりたいことを優先しすぎて、別れてしまいましたけど」。

 ひとつの会社に勤め続けるというイメージのなかった金野さん。デザイナーとしての仕事を吸収した後にフリーになるが、その途端に仕事が殺到する。アジアもののガイドブックを一手に引き受け、慌ただしい日々を送っているときに、フリーペーパー時代に先輩だったタイ人も会社を辞めた。

「実家が自営業だったことと、前職の社長を見て、本当にしたいことは、最終判断して方向性を示す社長にならないとできないと思ったことから、いつかは独立したいと思っていたんです。それがいまかな――と思い、元同僚の女性と会社を立ち上げました」

 こうして職場を変えていったり、独立してステップアップしていくのは、タイの女性の間では常識だ。女性の社会進出は日本よりもはるかに進んでいて、母親が会社に赤ん坊を連れてくる光景は珍しいものではない。本人が外回りなどに行っているときは、社内の同僚が代わる代わる面倒を見るのだ。待機児童の問題とも無縁。それはタイにある日系企業も同様だ。こんな環境も、“タイで働いてみよう”という日本人女性を引きつけているのかもしれない。

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しぃちゃん

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