カルチャー
『破婚』著者インタビュー

18歳下トルコ人夫との結婚は「投資であり贅沢で不遜な遊び」――及川眠子が語る“破婚”

2016/09/10 16:00

■高収入で理論的な女ほど、外国人夫はアリ?

――あとがきで、作詞家なのに「Eと結婚してから、Eへの想いを歌詞にしたことが一度もなかった」と振り返っていて驚きました。

及川 歌詞は人生のストーリーじゃないんだよね。特に私が得意な歌詞って「一緒にいるのに寂しい」「こんなに幸せなはずなのにつらい」とか、気持ちの歪みが元になって生まれるもの。Eは、一緒にいなくても寂しいという気持ちにならなかったから気持ちの歪みは別に生まれなかった。だって、言語が違うからもっと必要最低限のことを伝えることに終始しちゃう。「おなか空いた」「何食べる?」という会話にも時間がかかったり(笑)。そこに変な寂しさや悲しさが入り込まないのよ。日本人同士の、言葉が通じているのに気持ちが通じない状態の方がはるかに悲しくてつらいよね。「なんで同じ日本語なのに伝わらないの!」って。それが歌詞になる。

――パートナーと言葉が通じない、語り合えないということがストレスになる女性は多いかと思います。

及川 私も前はそうだった。でも、仕事仲間や友達と散々複雑な話をして言葉であふれる世界に浸かった後、家に帰ったら「電球が切れたから替えて」みたいな必要な会話しかないから、楽っちゃ楽なのよ。衣食住が整っていて、「愛してる」だけはちゃんと伝えていればOK。お互いにもともと細かいコミュニケーションを求めていないし、余計な過去の話もしなくていい。家に帰って会話のエネルギーを使わなくて良いというのはメリットでもあるんだよね。あと作家業としては、自分の作品についてあれこれ言われないから楽だよ。「僕についての歌詞を書いているの?」と聞かれた時、適当に「そうよ」と言ったこともある(笑)。

 さっきも言ったけど、やっぱり日本の男性だと収入のある女性に怖気づいちゃうから、お金を持っていて、かつ理論的な女ほど、必要最低限の言葉で十分な外国人夫はアリなのかもね。私はもう懲りたから二度と手は出さないけど(笑)。
(石狩ジュンコ)

最終更新:2016/09/10 16:00
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