コラム
"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第301回】

ベッキーへの過剰バッシングに表れた、大物芸能人は「不倫OK」のマスコミの不条理

2016/02/02 21:00

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

「女性セブン」2月11日号(小学館)

 SMAP騒動が一段落したと思ったら、ベッキー騒動がそれ以上に尾を引き、遂には休養に追い込まれた。これは芸能界の不条理な掟の1つだ。今週はベッキー騒動について考えたい。

第301回(1/28~2/2発売号より)
1位 <女性週刊誌全誌が取り上げたベッキー記事>
「浪速の星ともいけない関係! ベッキー ゲス極 口説き酒実況中継」(「女性セブン」2月11日号)
「ベッキー“座敷牢”で描く『引退でも彼と…』暴走夢」(「女性自身」2月16日号)
「ベッキー 芸能界“引退”で結婚熱望もゲス川谷はすでに逃げ腰!?」(「週刊女性」2月16日号)
2位「つちやかおり“交際順調”彼氏が隠れ家BAR開店で愛のヘルプ!」(「週刊女性」2月16日号)
3位「植草克秀 『いいアイデア出そうよ!』夜カフェで熱血打ち合わせ撮」(「週刊女性」2月16日号)

 今週の女性週刊誌全誌では、ベッキー不倫問題が大きく取り上げられている。

 まず「セブン」ではトップ記事として、ベッキーのもう1つの“疑惑”を伝えている。それがベッキーにはゲスの極み乙女。・川谷絵音以外にも“既婚者男”の陰があったというもの。

「大阪を拠点とするプロスポーツ選手で、“浪速の星”と呼ばれる人気者のAさんです」

 ネットではすでに実名が上がっているが、その真偽は不明。

 お次の「自身」は、ベッキー騒動で所属事務所のサンミュージックが事業縮小、リストラの危機に直面しているが、ベッキーは川谷への思いが強く、「一緒になる」ためには引退も辞さないという内部事情を紹介する。同様に「週女」もベッキーが川谷と結婚を熱望しているが、一方の川谷はビビって「もう別れようかな」と周囲に語ったらしいと報じる。

 ここまで追い込めばもう書きたい放題、というのが現在のメディアだが、しかしこれら記事で紹介されるのが、ベッキーに対する世間の風当たりの強さだ。

「テレビ局には連日、抗議の電話が殺到」「200件を超える電話、500件以上のメールが殺到」「出演させるな」「クライアントが激怒」

 その多くがベッキーを非難するもので、その反響はSMAPの解散騒動より大きいらしい。びっくり。

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