カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「VERY」8月号

旦那にもママ友にも“いい女”と思われなくていい!? 「VERY」のファッション事変

2015/08/01 19:00

■広告ページも“頑張らない”

 さて、今月の目玉特集「今月は頑張らなくていいVERY」も見ていきましょう。トップページには、6つの提案があります。その6つとは、「親でも、旦那さんでも、家事代行でもいい。思い切って人に頼って」「お皿を洗うことがどうしても嫌だったら、外食にしちゃおう」「オシャレを頑張りたくても頑張れないときはコスパの服で乗り切れ」「携帯ばかり見ないでときにはSNSを休もう」「一日一回は子どもとお出かけしなきゃと思うのをやめよう」「家事と育児で手いっぱいならオシャレまで頑張らなくていい」(一部省略あり)というもの。「VERY」によると、「ママとして、もう十分輝いている」から、無理しないでということらしいのです。

 ここで気になったのは、この6つの提案からは、「旦那に女として見てもらうために、オシャレしよう」というテーマがまったく見えてこないこと。これは今までの「VERY」とはまた違った流れではないかと思いました。

 これまで「VERY」は、いくら後半部の読み物ページでは、「旦那に気兼ねするのをやめよう!」と訴えていても、ファッションページでは、「旦那にも、近所の人にも、そして同性のママ友にも、いい女だと思われたい!」という「VERY」妻の願望を軸にしてきました。しかし、ついにファッションページにも、「誰かによく思われるためにオシャレするのはやめましょう」という気持ちが見え始めてきました。

 最近の「VERY」は昔ほど、ファッションページと読み物ページで主張が引き裂かれている印象がなくなっています。今月のように「頑張らない」という大テーマがあると、ファッションもママ友付き合いも「頑張らない」を訴えています。今月は広告ページも、「欲張りなママは家電で家事を頑張らない」というもので、1冊を通して「VERY」の主義が貫かれていました。この「引き裂かれない」流れに1人抵抗しているのが、クリスさんのコラムなのかもしれないと思うと、その存在意義、意外とデカく際立つのかも……と思ってしまいました。今後の「VERY」におけるクリスさんの立ち位置に注目です。

最終更新:2015/08/01 19:00
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