カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「ar」6月号

「背中の産毛はトラウマ」という男に「彼をとろとろにするのが愛」と尽くす女、「ar」の歪んだBODY特集

2015/06/07 16:00

■“男の意見”という形をとって読者をおびえさせる「ar」

 背中のケア、大事ですよね。大事なのはわかっていますが、自分じゃ見えない部分だけに、エステにでも行かない限りケアがなかなか行き届かないというのが現実です。仕方がないことだと思うのですが、「見せたい背中を恋が追う」というページでも「背中フェチ男の心の声」として匿名男のコメントを掲載していました。

「一目惚れした色白で癒し系の可愛い子が、実は背中の産毛が濃いことを発見した時の衝撃がトラウマすぎる…」
「背中にニキビが無数にあると、きちんと感がゼロですよね。本当はそうじゃなくてもだらしなく見えてくる…」
「背中のほくろはいいけど、そこから長い毛がビヨ~ンと出ている人はだめ。実際見た時は、我慢できずふき出した」
「電車内で前に立っていた女性の背中の毛穴に何やら黒いものが詰まって開ききっていた。スゲー不潔に思えた」

 「おまえらは人間と付き合う資格はない! 一生オナニーしてろ!!」と言いたくなるコメントばかり。「トラウマ」「だらしない」「不潔」だなんて、あまりにひどいです。特にニキビは美容的なケアだけでは解決できない場合もあります。いくら背中ケアの啓蒙企画だからといって、実在するのかしないのかよくわからない“匿名の男”という形を借りて読者を落とす点に疑問を感じます。読者への愛が感じられません。

 美容企画は、読者のコンプレックスに直結します。前向きに明るく「キレイになるためにがんばろう」と思わせてくれる企画にしてほしいし、そうして一歩踏み出した読者の知りたいことにこまやかに答えてくれる企画にしてほしい。「おフェロメイク」のページの解説だけはやけに丁寧で詳しいのですが、そのほかの企画は手を抜いているのかなと思っちゃいました。もう「ar」はおフェロメイクだけやってればいいのかもね。
(亀井百合子)

最終更新:2015/11/26 23:57
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