コラム
仁科友里の「女のためのテレビ深読み隔週報」

元フィギュアスケーター・鈴木明子、母にとっての完璧な娘が陥る“恋愛”の落とし穴

2014/06/06 19:00

 世間知らずで、恋愛経験も少ない、どういう人がタイプかもわからない……そんな繊細気質の独身女性の最大の「相談相手」とは誰か。それは母親ではないだろうか。母親の何げない一言を、「こういう人を連れて来い」という「命令」と解釈してしまうこともある。そのせいで、「この人を連れて行っても、お母さんは喜ばないと思う」などと、自分の決断に自信が持てなくなり、途端に及び腰になってしまう。結果、なかなか婚活がうまくいかずに、親子関係まで煮詰まるということは、よくある話だ。

 大ヒット中の映画『アナと雪の女王』は、地位も名誉も金もあって優しい、完璧な王子様が出てこないという意味で、画期的な作品と評判だ。王子様なんていないとわかりつつも、どこかで信じることをやめられない女性の心に響いたことだろう。

 しかし、既婚女性には「王子様」を手に入れる方法が1つある。それは娘を産むことである。同性の繊細気質な娘は、共感力があり、気遣いがあるので、母親に優しい。真面目な子であれば、地位も名誉も金も手に入れてきてくれる。鈴木のように繊細で優秀な娘は、母親にとって「王子様」なのだ。母親にとっての「王子様」は、息子ではと思われる方もいるだろうが、息子は完璧でなくても、「ダメなところすら可愛い」という意味で、「王子様」というより「彼氏」である。

 繊細な独身女性が、距離の取り方に気を付けなければいけないもの。それは、女性誌と母親である。説得力があって影響されてしまうが、全部が全部、真実でもなく、一貫性に欠けることもある。

 鈴木明子の第二の人生が、健康と幸福に恵まれるよう祈りたい。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2015/02/10 17:24
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  2. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 体育会系幼馴染は世界一の溺愛男子~全人類の好感度がある日見えたリケジョの私~
  5. 淫魔上司は不器用な溺愛男子~インキュバスが魅せる激甘淫夢は人外の快感~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト