演歌界の若手アイドル・山内惠介が憂う！　『紅白』北島三郎引退と演歌界のこれから

曲中でのC＆Rやペンライトもけーちゃんワールドの魅力☆

――北島さんの『紅白』引退など、近年は演歌の影が薄れているご時世になっています。昨年の『紅白』はいかがでしたか？

山内　一曲目から最後の「まつり」まで、しっかり見ました。昨年の『紅白』は、今までと全然違いました。鮮烈でした。高橋真梨子さんの「for you…」も北島さんの「まつり」も、出場者の方々の一番の聞きどころを持ってきたように感じました。北島さんのコンサートの最後は「まつり」、高橋さんのコンサートの最後は「for you…」なんです。そう考えると、まるで31日にお2人のコンサートを見せていただいたような、素晴らしい時間でした。北島さんのセットに関して言えば、「まつり」で龍が登場しました。以前、北島さんのコンサートに行った時にも、龍をみたことがあるように思うので、龍は特別な物なのですね。

――同じ演歌歌手として、北島さん引退はどのように感じましたか？

山内　寂しかったですよ。これで北島さんが見納めなんだなって思うと。いつか自分も、北島さんの歌う後ろに立ちたいなと思っていたけど、それがかなえられなくなった。SMAPや出場者が後ろに出てきたりっていうのは、印象的じゃないですか。僕が出たいなと思っていた理由の1つがなくなってしまった気持ちもあります。僕もファンの方から「紅白出てね」と声をかけていただき、年々その気持ちは強くなっています。でも、まだ僕には頑張るべき余白があるので、選出されなくてがっかりするよりも成長することを頑張りたいですね。

――演歌や昭和歌謡に触れることの少ない女性に、『THE歌謡ムービー 昭和歌謡危機一髪！』はどう響くでしょうか？

山内　映画の中でも昭和歌謡が歌われますので、「あ、この曲知ってる」と気付くことがあるかもしれません。そうして、興味を持っていただけるとうれしいですね。ストーリーも笑いあり涙ありでありながら、演歌でもとても重要なワードの「義理」や「人情」といった、一本スジの通ったお話になっています。お知り合いやご親戚にも「昭和歌謡の映画があるよ」と宣伝していただいて、劇場へ背中を押していただければと思います（笑）。どうぞ、隅から隅まで、みなさまよろしくお願いいたします。

『山内惠介・THE歌謡ムービー　昭和歌謡危機一髪！』
順風満帆に見える、山内の歌手生活には、実は不遇の4年間があった。所属事務所社長が飲食事業に手を出し失敗。事務所ごと携帯ゲーム会社に買収され、細々と歌手活動を続けるも、コンサート当日に舞台上で歌えなくなってしまう。うまく声が出せないという奇病にかかった山内を、携帯ゲーム会社の経営陣はモノマネタレントとして売り出そうと画策。長年連れ添ったマネジャーも解雇されてしまう。さらに山内は前社長の借金まで背負うことに……。
【出演】山内惠介、武内享、不破万作、村松利史、土井よしお、清水宏、梅垣義明、清水ひとみ、小島光一朗、高橋乱、和田雅成、出口哲也、徳光和夫（特別出演）ほか
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