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『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』発売記念・家田荘子トークショー

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家田荘子

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家田荘子さん

 2010年代に入ってから男性週刊誌が盛んにプッシュしている「死ぬまでセックス」特集には、高齢になっても性を楽しみたいという素直な願いや、若いころに満たされなかった欲求を充足させたいという思いや、自らの男性性への執着など、いろんな感情が渦巻いている。しかし、年齢を重ねたからといって、誰もが豊かなセックスライフを送れるとは限らない。健康体である保証はどこにもないし、受け入れてくれるパートナーが見つからないことも十分ありえる。

 これが介護の現場になると、高齢者の性は完全に「ないこと」にされる。家族も、年老いた親の性から目を背ける。よって、何の対策もなされない。そんな“性の難民”になった高齢者と、その介護に携わる女性たちを追った『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』(ブックマン社)の発売を記念し、著者の家田荘子さんによるトークショーが開催された。ゲストは、広島県を本拠地としてデリヘル嬢派遣業「カサブランカ・グループ」を営む長谷川華さん。35店舗に所属する2,000人の女性たちから、母親のように慕われている。自身もかつてはデリヘル嬢として働き、シングルマザーとして息子ふたりを育て上げた。

■介護職はセクハラがあるから危険

「現在4人に1人が65歳以上で、要介護認定者は650万人。特別養護老人ホームに入るため53万人の高齢者が待機しているといわれますが、介護士さんが圧倒的に不足しています。理由は、賃金が安いから。1980年代に、3K(汚い、キツい、危険な仕事)という流行語がありました。介護職はまさにこれに相当します。紙オムツの交換など排泄物の処理があるので汚いし、高齢者を移動させるときに腰や腕を痛めることもあるキツい仕事。危険というのは、セクハラがあるからです。上半身を起こしてあげるとき高齢男性が女性介護士さんの胸に顔をうずめたり、入浴介助で下半身が元気になって『ヤラせろ』と迫ってきたり……。体が動かないにもかかわらず、襲いかかってきた利用者さんもいました。私が訪問介護のヘルパーに扮して高齢男性のお宅にお邪魔したときは、2万円を出して『2階に行って、しよう』と腕を掴まれ、その力の強さに恐怖を覚えました」(家田さん)

 なぜそんなことが起きるのか。家田さんは、「男性は自分の恥ずかしい部分を見せてしまうと、相手が自分の女になったような錯覚を起こすのかも」という可能性を指摘しているが、構造上の問題も大きい。

「介護士さんの賃金が、あまりに安すぎるからです。長時間3Kの仕事をこなしても、月の手取りは20万円を下回ります。賃金が安い仕事に就く人は社会的地位が低いと見なされやすいのか、安く見られるからセクハラが起きる。本来なら介護士さんは、国の宝というべき仕事。賃金と地位を上げ、働きやすい環境を作って然るべきところなのに、まず社会の介護に対する注目度が低すぎます。私は、介護大臣が必要だと思っています」(家田さん)

■介護と性風俗、ともに人に触れる職業で似ている

 取材を進めるうちに家田さんは、賃金の低さゆえダブルワークに勤しむ介護職の女性が多いことを知った。なかでも印象深かったのが、性風俗業と掛け持ちしている女性たちだ。性風俗で働きたいという多くの女性を面接する長谷川さんが、その実態を語る。

「私はいつも求人用に11台のスマホを持ち歩いているのですが、ひっきりなしに女性たちから電話がかかってきます。これまで面接したなかで、介護職に就いている女性は約1割。年齢は40代の女性が中心です。でも、なかには祖父母の介護のためにお金を稼いで親を助けなきゃ、という20代の女の子からの電話もあります。介護職とダブルワークする女性に、特に共通点はないですね。みんなすごく、普通の子たち。まったくスレていません」(長谷川さん)

「何人かに取材させてもらいましたが、ほんとうにスレていないですよね。頭の回転が速いし、思いやりもある。単純にお金が欲しいなら、介護職を辞めてデリヘルに専念すればいいのですが、彼女たちはダブルワークを続けます。おじいちゃんおばあちゃんが大好きで、人のお世話をすることに喜びを感じる人たち。どちらも『ありがとう』といわれる仕事で、そのひと言のために働けるがんばり屋さんばかりで頭が下がります」(家田さん)

「私はウチで働く子たちに、『輝ける場所を見つけなさい』といっているんです。その場所は人によって違って、家庭のキッチンという人もいれば、スーパーのレジ打ちという人もいる。それがたまたま風俗なんです、という子を私は育てています。介護で輝く女性と、風俗で輝く女性……どちらも人が、社会が認めてくれる仕事になれば、その違いはなくなるのではないでしょうか」(長谷川さん)

「介護と性風俗、ともに人に触れる職業なのでとても似ていると思います。高齢男性がセクハラする背景には、体をさわりたい以前に寂しい気持ちがあると話す女性もいました。夜になると『家に帰りたい』『寂しい、寂しい』と訴える高齢者は少なくないそうです。家族はなかなか面接に来ませんしね。そんな想いから、さわったり抱きついたりしてしまう。施設に入っていない高齢者のなかには、風俗を利用して女性に『話し相手がほしいんだよ』という男性もいると聞きますから、彼らはそれが介護であれ性風俗であれ、心の空いている部分を埋めてもらいたいのかもしれませんね」(家田さん)

昼、介護職。夜、デリヘル嬢。 高齢者の性を一方では煽り、もう一方では無視する社会の矛盾 amazon_associate_logo.jpg
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