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『女流官能小説の書き方』(幻冬舎新書)

■今回の官能作品
『女流官能小説の書き方』(藍川京、幻冬舎新書)

 官能小説はもちろん、読書好きであれば一度は「書き手」にあこがれた人も少なくないのではないだろうか。筆者もその1人で、どこへ発表するわけでもない小説を自由に書いてみたり、小説を書くにあたっての前知識となる、いわゆる「小説HOW TO本」を何冊か読んだことがある。

 これまで数々の官能小説を紹介してきたが、読者の中には「官能小説家になりたい」という願望を抱く女性も少なからずいらっしゃることだろう。現在の官能小説業界は、女性の活躍が非常に目覚ましく、官能小説家デビューの登竜門である「団鬼六賞」では、第1回目(2010年)の最優秀賞、優秀賞が共に女性、第2回目(12年)の最優秀賞も女性が受賞しており、彼女たちは、現在でも小説業界の第一線で活躍している。では、女性が官能小説家になることの魅力とは一体何だろうか?

 今回ご紹介する『女流官能小説の書き方』(幻冬舎新書)は、四半世紀もの間、官能小説家として活躍している藍川京氏が執筆した、女性のための官能小説指南書である。官能小説を書くための心得はもちろん、女性ならではの視点で「女が書く官能小説」を指導してくれている。

 本書は4章で構成されていて、どの章にも女性として大きく頷いてしまう指摘が多々書かれている。例えば、男性官能小説家の作品で時々表現されているのが、処女を喪失直後のセックスで、すぐにエクスタシーに達するシーン。これを藍川氏は「ありえない」と一蹴する。

 また、男性にありがちな“巨根=女性が悦ぶ”という妄想にも警笛を鳴らす。小柄な女性に巨根をぐいぐいと挿入されても快楽には結びつかない、むしろ苦痛である、と。藍川氏は、自らの体で感じて「気持ちいい」と思う行為を作品で表現しているからこそ、巨根については「ユーモアポルノ」と位置づけ、女性にとっては決して良いものではないとしているのだ。こうした表現は、身をもって巨根を知ることのできる女性でなければできないだろう。

 しかし必ずしも「経験だけが筆を進ませるわけではない」とも藍川氏は綴っている。第3章「小説の書き方」では、登場人物のキャラクターの組み立て方を書いているのだが、セックスの体験だけではなく、より多くの人間を観察することで、作者自身がさまざまな人物になりきり、執筆すべきだと語る。冒頭でも藍川氏は「性愛を妄想すること――それが官能作家の仕事だ」と述べているのだ。
 
 藍川氏自身の体験談をベースにした「官能小説家になるには」という最終章では、官能小説家志望の人にアドバイスを送っている。この職業は想像以上にハードな仕事。日々締め切りに追われ、作品を発表し続けるために毎日のように妄想をし、書き続ける。非常に孤独な作業だという。しかしそこには、「自分の筆で、大勢の人を淫らにさせる」という甘美な夢があるというのだ。

 自分が妄想して生み出した人物に共鳴し、指一本も触れずに不特定多数の人物を淫らに感じさせるという行為は、官能小説家以外に存在しないだろう。それこそが官能小説家にとって最高のエクスタシーであり、次回作を書くための糧となっているのかもしれない。

 世の中の見ず知らずの男性たちを絶頂へと導くことができる。現実ではなかなかなしえない究極の征服欲を満たすことができるのは、女流官能小説作家ならではの魅力ではないだろうか。
(いしいのりえ)

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