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角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第98回

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娘が急に女らしくなって困りました。いまの趣味はショッピングだそうです。洋服はケイト・スペード、バッグはフルラがお気に入り。ギャル志向ではないので、少しは安心しました。どうかギャル誌「ポップティーン」(角川春樹事務所)を読まない人生であってほしいです

 経営している「駒沢の森こども園」はお受験にハロウィンにと大忙しで、娘が通う私立小学校は受験休み。そろそろ年末年始の営業日を決めないといけないし、新事業の立ち上げを含め、やることは多いです。

 そんな中、「のっぴきならない」状態の人から相談を受ける機会が多い今日この頃。その中でも深刻だったのは、「いま子どもが通っている保育園を辞めたい」というママからの相談です。電話で話した瞬間、「尋常じゃない!」感が霊感を含めビンビン伝わってきたので、定員はいっぱいなのですが、「来てください」と言いました。保育園に入りたくて困っているママからの電話とはまったく違い、生命エネルギーがすり減っていくビジョンが見えて、早くなんとかしないといけない気がしました。

 来ていただくと、通っている園の方針が変わり、子どもが犠牲になる前に、とにかく早く辞めさせたいとのことでした。うちの娘も同じ状況だった経験があるので、よくわかりますよ。保育園といえども企業ですから、保育方針を変えても利益を追求することがあります。まさにその子が通っている園が当てはまり、恐らく、理念を考えた●●さん(=「●●式教育法」として有名)にロイヤリティを払いたくなくて、急な方向転換をしたのだと思います。年中さんだったので、12月からきてもらうことにしました。「夫の控除内で働きたい」と言っていたスタッフが長い時間働けるようになったという神がかり的なタイミングでもありましたし。縁のある方だったのですね。

■公園の使い方についてクレーム電話が!

 平和な保育園ですが、ある日近所の人からクレームの電話がありました。「公園の使い方がひどい」「先生は子どものことを見ていない」というので、突っ込んで話を聞くと、一番冷静に仕事ができる先生が散歩に行った先で出会った親子の母親からの電話でした。うちの保育園のお散歩は、公園で見かけた親子がそのまま園についてきて「入園したい!」というほど楽しいお散歩で、そこでのクレームは考えられないし、しかもその日は、遅れて登園した園児を私が連れて公園に行ったので、いつもと同じお散歩だとこの目で確認していました。

 “電話の主”の話を整理すると、次のような状況でした。

・その日はほかの保育園も同じ公園に来ていて、園児がたくさんいた
・園児以外の一般の子どもは、電話の主の子(3歳児くらいの男の子)だけ。“電話の主”は夫・子と一緒に来ていた
・園児で混み合っていて遊具がどこもいっぱいで、“電話の主”の子どもは遊べなかった

 我が園の先生は、いつも一般の子どもがいるときは「お先にどうぞ」と最初に譲っています。その日は、園児で混んでいたものの、ブランコは空いていたそうです。でも、園児がたくさんいるというだけで、圧倒されてうまく遊べない子がいてもおかしくはありません。この件を教訓に、遊具が空いている時でも、ブランコが4つあるなら常に2つは空けておき、うんていなど1つしかない遊具は、特に周囲に気を配る。知らない子でも、こちらから声を掛けて遊びに引き入れる(いつもそうしているのですが、今回は園児に気後れしたのか近寄らない子どもだったので、声は掛けなかったそうです)。この点に気をつけて散歩をしようと思いました。

 実はこれには後日談があり、どんな人が電話をしてきたか気になり、自分の記憶から探ろうと思ったのです。私もその日、公園に行っていてその父・母・子を見ているのに、子どもとお父さんの記憶しかないのです。そこで取った行動は、自分に退行催眠をかけて母親の顔を見ようと思いました(ここまでする私の方がヤバい笑)。臨床心理士の資格を取って、病院や、有名臨床心理士のクリニックでしばらく働いていたことがあるのですが、そこの先生に電話して「今日の記憶を確認したい」と退行催眠をかけてもらったのです。

 そこで見えたのは、ベンチに座っている母親。日差しが気になるのか日よけ対策をしているふうです。やはり表情は険しく、自分の子どもが遊べないことに怒っているのかもしれません(通常は子どもの方から輪に入ってくれることが多いですが……)。世の中にはいろんな感覚を持った方がいるので、配慮しないとクレームになるのだと実感しました。みんなで気をつけます!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの"鬼畜ライター"としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では7歳の愛娘の子育てに奮闘中。

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