[女性誌速攻レビュー]「AneCan」6月号

「AneCan」がマスコミ男に牙を向く! 「オシャレな男は居心地悪い」に潜むすごい本音

2015/06/01 21:00

■恋愛本のニーズはこの層!
 読者アンケートをとったところ、58.9%の人が現在“彼氏なし”という結果だったということから、今月号の恋愛ページは「恋をお休み。『恋休中』の過ごしかた」です。まずは、東村アキコが登場する「東村アキコ先生がひもとく、恋休中の女性あるある6パターン」では、恋人のいない人のパターンを「元彼の呪縛」や「女子会で満足」などといった行動に分類し、軽快に気合を入れてきます。そして次は、アネサーの恋休脱出エピソードがあり、最後は「今どきの女性が恋休中なのにはこんな理由があった」。脳科学者、婚活プロデューサー、恋愛コンサルタントが、恋人がいない時期をやんわり肯定してくれる流れです。まず「目を覚ますんだ!」とでも言うようなビンタを東村に張られ、友人の自慢話を聞き、最後はビューネ君に「そのままでいいんだよ。おまえ頑張りすぎだよ」と後ろから抱きしめてもらって慰められる、といった流れですかね。

 で、この特集、一番気になったところはビンタでも、後ろからハグでもなく、アネサーの「私たちはこう『恋休』を終えましたリアルエピソード」です。9名の恋休脱出リアルストーリーが載っているのですが、どの方も恋休期間が短いのなんのって! 3カ月~3年半ですよ。恋休というより小休止くらいじゃない? アネサー世代の筆者の周辺には、5年以上迷路に迷い込み、いまだに彷徨い続けている恋休中の友人が何名もいますが、彼女たちと脱出に成功したアネサーは次元が違うんですよ。だって、「元彼にフラれ、復縁を目指していたあのころ…ぐっどうぃる博士の恋愛本でふっきれた」とか書いてあるんですよ。友よ、ぐっどうぃる博士の本を読みなさい! いやいや、恋休中の女性たち、読みましょう! こういう本を、堂々と本屋で買えて熟読できる人がきっと恋休ゲームの脱出者なのです。きっと違いはそこ!
(白熊春)

最終更新:2015/06/01 21:00
『AneCan(アネキャン) 2015年 06 月号 [雑誌]』
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