イケメンドラマ特捜部【ジャニーズ&イケメン俳優】

情けない35歳イケメン・玉木宏が、タチの悪い「男の無自覚」を好演する『残念な夫。』

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『残念な夫。』公式サイトより

 玉木宏が35歳だと知って驚いた。せいぜい20代後半くらいだと思いこんでいた。1998年には『GTO』(フジテレビ系)に出演、玉木の代表作となった『のだめカンタービレ』(同)で世界的な指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一を演じたのが2006年。当時すでに26歳だったことになる。そう考えると、実はキャリアの長い俳優である。『のだめ』以降は、コメディ路線が定着したが、『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)で、綾瀬はるかを福士蒼汰と取り合う恋敵役を演じた際には、あまりにもおどけた演技で、三枚目を通り越した変人キャラだったため、こんな人だったっけ? と、あっけにとられた。

 体の線が細く、顔立ちは女性っぽいため歌舞伎の女形を演じたり、女装をしたらハマりそうだ。だが、その線の細さが年齢と不釣り合いで、どこか落ち着きがなく見える。情けなくて落ち着きがない35歳。イケメン俳優としてはマイナス属性の塊だ。しかし、これらのマイナス要素がコメディ俳優としては最大の武器となっている。もしかしたら、二枚目俳優として続けていたら、生き残ることは難しかったかもしれない。

 そんな玉木が主演を務めているのがフジテレビ系水曜夜10時から放送中の『残念な夫。』である。物語は、子どもが生まれた夫婦が主人公のホームコメディ。育児における男と女の意識のズレが“あるあるネタ”として描かれており、男にとって「痛いところを突いてきたなぁ」というのが第一印象だ。

 住宅販売会社に勤める榛野陽一(玉木宏)と妻の知里(倉科カナ)は仲の良い夫婦。しかし、娘を出産して以降、陽一が子育てに参加しないことから、夫婦関係は険悪なものへ変化していた。玉木は、悪気がない分だけタチが悪いという残念な夫・陽一を好演している。玉木の持っている若々しさが、父親になりきれていない陽一の幼さとなって表れている。

 陽一は赤ん坊が泣いていても、どこか他人事のよう。たまに家事を手伝うと、特別なことをしたかのように偉そうに振る舞う。また、金銭感覚が独身の頃と変わらず、NBAのバスケット選手のフィギュアといった高額のグッズをすぐに買ってしまう。2人のズレが決定的になるのは結婚記念日。「新婚当時の俺たちの気持ちに戻りたかったんだ」と、過去を見ている陽一に対し、母となった知里は、育児を中心とした将来について考えている。

 そんな陽一だが、会社では優秀だ。また、困っているおばあちゃんがいれば、声をかけて荷物を持って助けてあげる優しさもある。社会的な視点で見れば、むしろ自立した大人である。しかし、社会的に立派であればあるほど、妻の知里に子育ての負担がのしかかっていく。

のだめを通過してない層は「ガムの人」認識

しぃちゃん

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