[女性誌速攻レビュー]「MORE」5月号

「MORE」娘によるオフィス服座談会、壮大な茶番加減がたまらない!

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「MORE」5月号(集英社)

 今年創刊35周年を迎える「MORE」。その“アニバーサリーミューズ”なるものに、女優の綾瀬はるかが就任します。「周りを思わず笑顔にしてしまうハッピーオーラを持つ綾瀬はるかさん。その明るさと元気さと女の子らしさは、まさにモアガールの憧れ!」なんだそうです。インタビューページでは「お散歩中、意外なとこを猫がトコトコ歩いているを見ると、思わずニコッとしちゃいます♪」など「いつもニコニコハッピーオーラ」の理由を分析していました……と思えば突然「日々の幸せといえば、ヘアスタイルもそう」。そして次ページにバーンとパンテーンの広告が。幸せトークからのパンテーン……。「MORE」が日々唱えている“幸せ”の道は、P&Gに続いておりました。前置きが長くなりましたが、今月もハッピーな誌面をチェックさせていただきます。

<トピックス>
◎トレンド服7着で全部できた!春の大ヒットコーデ★SHOW
◎真実の「モテヘアアレンジ」で恋を呼べ!
◎モアOL“ぎりぎり”座談会!「オフィスで流行服」徹底ジャッジ!

■ポニーテールが好ましい=重篤なさんま病

 綾瀬はるかによると「ヘアスタイルでハッピーは作られる」らしいので、今月はこの企画から見ていきたいと思います。「男子50人の恋のツボ押さえました。真実の『モテヘアアレンジ』で恋を呼べ!」です。女性誌お得意の「男子に聞いた」シリーズ。「男が好きなのってさ、女子が思っている感じじゃないんだよね」と、母数のよく分からない男性代表がしたり顔で語っちゃうアレです。

 まずは20代後半の男性6人による、女性のヘアアレンジに関しての座談会。「男子50人アンケート」によりますと、約9割の男性が「女性のヘアアレンジが好き」と回答しているそうです。「何もしないさらさらヘアも好きだけど、TPOに合わせて髪型を変えてくるとうれしい!」「初めてのデートとか大事な仕事の日、ここぞという時はヘアアレンジしてほしいですね」とのっけから上から目線ですが、ここでイラついていてはこのシリーズ、体がもちません。

「女性アナウンサーが男子に人気なのは、ヘアアレンジ率が高いのも一因かも」
「前髪があるスタイルでも、ちょっと隙間をつくるだけで全然見え方が違う!」
「衿あしはタイト過ぎるよりも、多少おくれ毛があるほうが自然でイイ」
「おくれ毛が出たり、多少ゆるさがあるほうがすきがあって守ってあげたくなる」

 と男性陣の無理難題は続き、「結局どうすりゃいいの?」と結論への収束の道のりは見えてきません。じゃあ頑張って毎日ヘアアレンジすればいいのかと言うと、「頑張りすぎ、気合い入りすぎはNG」で、「たくさん編み込んだり、ヘアアクセサリーを派手にすると逆効果」「もちろん、おくれ毛が多すぎたり、毛先もまとまっていなかったり、手抜きはもってのほか! オレのこと大事じゃないんだってへこむ~」んだそうです。勝手にどうぞ。

 最終的には「ポニーテールは男子の永遠の理想」というベタなところに着地していたこの企画。おだんごヘアの位置(耳横ぐらいが上品さと若々しさが両立できてイイらしいです)まで指南してくれる、懇切丁寧な内容に感服しました。これを読んで「男の子はこういうのが好きなんだ!」と目からウロコるか、男の幼児性に吐き気をもよおすか、タイトルの「真実のモテ」の分かれ目はそこにあるようです。

■真のラスボスは、勤続17年のパートさん

 さて、先月号の“OL服鉄の掟”に続き、今月もまたMORE娘たちの通勤服リアルトークが掲載されています。「モアOL“ぎりぎり”座談会!『オフィスで流行服』徹底ジャッジ!」です。世のOLが社内でのファッションにいかに気を使っているか、この特集を読むと痛いほど分かります。

 リードに「毎日の通勤コーデだっておしゃれな服が着たい! 会社には着ていきにくいトレンドアイテムを着こなしと選び方でぎりぎりOKに!」とあるように、OLたちは「おしゃれ」と「掟」の間を、まるでタイトロープを渡る曲芸師のようなバランス感覚で進んでいかなければならないのです。中堅・新人それぞれ6人のOLさんが「これは×」「これはアリ」とトレンドアイテムをジャッジしていくわけですが、内容よりも先輩後輩のバチバチしたやり取りが気になってしょうがない……。

「1~2年目の子のスカート丈、気にならない? 立っている時は短く感じなくても、座った時に短すぎる人が多いよね」
「私も自分では大丈夫だと思って少し短めのスカートをはいていったことがあるんですけど、女性の先輩からやたらと『若いね~』ってイジられて」
「それは後輩の服装が気になる時によく使う手(笑)」

 といった、ヒリヒリしたトークが展開されています。

「今年入って来た新入社員は丸衿とかトレンド感の高いものを積極的に着てくる子が多い気がしない?」
「ドットのブラウスとかもすごく多いよね。小さなドット柄なら可愛いし会社にも問題ないけど、ドットタイツで来た子にはビックリした(笑)」

 など、細かいところに「アンタたちOLナメてんの?」という凄みも。こんなに笑いのない「(笑)」もありません。先輩OLの「(トレンドファッションを)若手の子にどんどん挑戦してもらわないとね!」という言葉に、新人OLが「先輩方に絶対に怒られないなら挑戦したいです!」と返していたのを見て、OLという伝統芸能はこうして引き継がれていくのだなとしみじみ感じました。

 実際にこんなオフィスコントが繰り広げられているのかどうかはさておき、OLたちはこの「オフィスの常識」という縛りを逆に楽しんでいるようにも感じました。ゲーム感覚でしょうか。流行アイテムを身につけドキドキしながら会社に向かう。同僚クリア、上司クリア……あぁラスボスの先輩からダメ出し、ゲームオーバー! みたいな。日々の中でそういう小さな楽しみを見つけることって、大事ですよね。あ! このセリフ、綾瀬はるかがインタビューで言ってたわ! なんだかんだで筆者も「MORE」を貫く“ハッピー神話”に振り回されている一人です。
(西澤千央)

「MORE」

「女の諍い」の9割は、“やらされている”モノだからね~

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