[女性誌速攻レビュー]MORE8月号

「MORE」の王子様像? 小栗旬と生田斗真がアツイ「バカで最強な」俺たちトーク! 

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「MORE」(集英社)2010年9月号

 9月号発売を機に、MORE編集部の公式ツイッターが始動したようです。覗いてみますと、「ツイッターデビューを祝して焼肉なう☆」とか「ランチに出発なう。(中略)『インドレストラン マンダラ』のチキンラジゼが大好きです」など、大手出版社に勤めるOLさんたちのいい匂いがするつぶやきが。某サイゾーウーマン編集部のツイッターとは雲泥の差ですが、今月もいい匂いOLさんたちの日常を覗かせていただきます。

<トピックス>
◎8~9月は何を買う? いつ買う? 時間差買い足し 夏→秋着回し60DAYS
◎30歳までに1000万!? 必ず貯まる! お金の学校
◎男の友情クロストーク 小栗旬×生田斗真

■ついに紗栄子の連載始動です

 先月号からの予告通り、ダルビッシュ紗栄子の連載がスタートしました。タイトルは『ダルビッシュ紗栄子のハピネスルール』。「ハッピーと名のつくものは疑え」というのは、掟でありますが、さらにその主が紗栄子ですから嫌な予感がします。なんでも2人目の子どもを出産したときに19kgも太ってしまったとかで、小花柄のオールインワンでバランスボールに乗っかったり、ダンベルを振りまわしていますが、これらはダイエットではなく彼女曰く”ボディメイキング”。

「お仕事も続けているので、”見られている”っていう意識を大切にしたいし、常に精神的にも肉体的にも向上していきたいし」とのこと。それからは”体のバランスを整えて正しい場所に筋肉を”だとか、”どの動きも効く場所に意識をもっていくかどうかで、全然効果が違う”など「TARZAN」(マガジンハウス)かと見紛うトレーニング指南が続きます。「宮崎に生活のベースがある時は、近くに彼が作ったプライベートジムがあるので」とか「最近私に欠かせないのはiPad。うちには3台あって……」「東京にひとりで来る時は新聞が活躍(中略)選手の方々にお会いした時、失礼ないようにするためにも大切なんですよ」など、ところどころに豊かな生活ぶりをこぼれさせることにも抜かりはありません。

 女性の間では好き嫌いがはっきりと分かれるダルビッシュ紗栄子。1ページのコラムに、二児の母、野球選手の貞淑な妻、皆に見られるタレントなど、さまざまな角度からの”紗栄子情報”を詰め込む器用さや賢さが、時に常人の神経を逆なでするのも事実。最近、結婚や出産を煽るような企画を多く目にする「MORE」。地味命だけど大ブレイクを虎視眈々と狙う「MORE」娘と紗栄子の相性は意外といいかもしれませんね。しかし、iPadは多くて2台で良いのでは、というのも素直な感想です。

■小栗と生田の”バカで最強な”オレたちトーク

 ここのところ初監督映画『シュアリー・サムデイ』のプロモーションで、その顔を見ない日のない小栗旬。『お試しか!』(テレビ朝日系)の「帰れまテン」コーナーでモスバーガーを死ぬほど食べたりと、なりふり構わずプロモーションに奔走している様子。その流れで「MORE」の人気企画「男の友情クロストーク」にも登場。お相手は『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)で共演して以来の親友という生田斗真クン。前回の松本潤(嵐)×佐藤浩市では、読者を置いてきぼりにする”オレ様トーク”でしたが、果たして今回は?

 まず顔を合わせるなり「数時間ぶり(笑)」と挨拶を交わすお二人。インタビュー収録の前日も一緒に飲んでいたんだそう。「昨日は、先に潤(嵐の松本潤)とオレが二人で飲んでたんですよ。そこで、”斗真も呼ぼうぜ”って話になって」と、豪華過ぎる飲み会話がさく裂。生田が「この人、”飲んでる最中にケータイで写真を撮られるのだけは、本当にイヤだ”とか言うくせに……。屋台みたいに路上に椅子を出している店を見つけた瞬間、”ここで飲もうぜ!”って言いだして」と小栗の豪傑を披露し、「昔、朝方まで飲んだ時、家に帰ろうと歩いていたら、鯉が泳いでいる小さな池を見つけて(中略)彼は”鯉つかまえようぜ!!”って」と生田の武勇伝を語ります。まるで映画のストーリーを地でいくような男の友情物語。しかし、仕事の話になると真摯に熱くお互いを褒め称えあう。一時期、全く連絡を取らなくなった時があったようで、小栗曰く「”燃え尽き症候群”みたいになっちゃった」というのがその理由。しばらくして連絡を取り、生き生きと芝居の稽古にうち込む小栗の声を聞き「その時に”帰ってきたな”って思ったんだよね」(生田)。「その場で、オレが言った一言が”小栗旬、帰ってまいりました!”」(小栗)。

 今回の友情トークも、読みながらちょくちょく目まいが。オレ様トークの胸やけとは違う、アツアツ熱中症トーク。「帰ってまいりました!」とか言っちゃう日常を送ってるなんて、さずがスターは違いますね。

■美輪様の質素、MORE娘の1,000万

 8月という季節に忘れてはならない戦争に関して、4ページにわたる美輪明宏様の”反戦メッセージ”が綴られている「平和の本当の意味を知っていますか?」。日々遠くなる戦争の記憶を”美しいものが消える悲劇”という切り口で語るのは美輪様ならでは。そして人と人が直接殺し合うようなハードな武力戦争が消えても「経済戦争はすでに始まっています。私たちの使命は不景気を嘆くのをやめ、この時代の豊かさ、ありがたさを知ること。昔に比べると、十分、平和で幸せなのです」と物質的な豊かさに頼る現代人をするどく批判しています。

 美輪様の唱える”質素な生活への感謝”と、企画タイトルの「誌上ゴージャス講演会」との矛盾に若干首をかしげながらも、読み進めていくと次ページでは『30歳までに1000万!? 必ず貯まる! お金の学校』というマネー企画が。「MORE」娘1,000人に聞きましたアンケートによると、現在の貯蓄額、平均219万2,000円、平均年収は258万1,000円。この結果を「1年弱は遊んで暮らせるじゃーん」とならないのが、堅実な「MORE」娘たち。20代で1,000万貯め込んだ達人娘の経験談を中心に、貯蓄、投資信託、ポイント獲得法、節約など”チリつも”的な貯めテクを紹介しています。「ほぼ自炊で食費、交際費をカット」「携帯電話のパケットは使用禁止」「すき間時間はネットで副業」「ホテルは『東横イン』を何度も利用」etc。若いお嬢さんなら、外食もオシャレも豪華ホテルにも泊まりたかろうに……。涙ぐましいこの努力。「貯蓄額が1,000万円を超えた途端、なんだか気持がラクになりました」と語る31歳女子。使えばあっという間、貯めるのは地獄の1,000万円。この金額が彼女たちにもたらす安心感というのは、もはやプライスレスなようです。貯蓄というのはダイエットと同じで、一度始めてしまえば挫折以外の終わりはない、長いトンネルのようなもの……。美輪様のゴージャス質素論の次に、このマネー企画を持ってくるとは、「MORE」ってやっぱりしたただわ、と再確認した次第です。

 と思えば、どーんと旅行しちゃいなよ!みたいな企画もあり(JTBタイアップ)、乙女心は矛盾に満ちてこそナンボ、なんでしょうか。旅行企画に登場したファッションライターさんが「年に一回は母親に海外旅行をプレゼントしている」と言っていて、地味に落ち込みました。今日も私は実家に夕飯をねだりに来ています。ごめんね、母さん。iPadを3台持ってる紗栄子、日常生活がドラマ以上にドラマチックな小栗&斗真、1,000万円貯めてる20代女子など、今月号の「MORE」は色々な意味で自堕落な女子を啓発する内容でした。しかし、一番こたえたのは、美輪様の「なるべく心を安らかにキレイに保ち、優しい自分を育て、暴力の芽が育たないようにすること」という教え。1,000万円貯めるよりも、困難なのであります。
(西澤千央)

『MORE (モア) 2010年 09月号』

洒落たランチ食べてはりますなぁ

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