[TVツッコミ道場]

自己抑制できる人は苦手? 『さんま御殿』で明らかになった、さんまの弱点

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「オレかて苦手なもんあるわ!」

 今回ツッコませていただくのは、12月20日放送分『踊る踊る踊る!さんま御殿!! ワケあり(秘)夫婦&崖っぷち女のクリスマスSP』。

 「ワケあり夫婦&噂のカップル大集合!」「今年いろいろあった話題の芸能人SP」「女性だらけのクリスマス!ラブラブvs崖っぷち」で、各回メンバーを総入れ替えしての3部構成だったのだが、なかでも最も猛者たちが集っている印象だったのが、SHELLY、友近、ハリセンボン、森三中・黒沢かずこ&村上知子らの登場する第3部だ。

 ところが、不思議なことに、意外に面白くなかったのがこの第3部。「ラブラブ」組代表で、入籍したばかりのスザンヌ&婚約中の安めぐみなどに対し、モテない女芸人などが噛みつく……というのは、安定感あるパターン。それなのに、一人一人のエピソードトークが単独で完結していて、絡みや応酬・深まりがない。

 よく考えてみたら、SHELLY、友近、ハリセンボン・春菜、森三中・村上知子などはいずれも、喋りはうまいが、「空気を読む」「わきまえていて、自分から出しゃばらない」人ばかり。本来、明石家さんまは、素人やKY力の高い人、無垢な子どもなどを扱うことに非常に長けた人であり、「珍味系の素材」を世間が食べられる状態に料理するのが上手い人だ。

 ところが、自分で味付けができる人、調理済みの人が相手だと、さんまは聞き役にまわってしまう。調理済みの食材は、そのまんまの味になるし、さんま自身の面白さも引き出されないのではないだろうか。

 そんななか、第三部のお騒がせキャラ(?)麻木久仁子は黙ったまま。最もKY力が高そうに見える森三中・黒沢も、「他人の幸福」に対する興味の薄さゆえか、やはり沈黙。同じくKY力が高そうなかとうかず子も、終始客席の人のようにだんまりだったのだが、さんまにクリスマスプレゼントをあげると言われたハリセンボン・春菜と森三中・黒沢が「もらったことないから、どのくらいのものを頼んでいいのか分からない」と言った瞬間だけ、突然大きな声で「かわいそう~~~~(笑)」と上から目線で割り込んでいた。

 まるで『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の客席で、唐突に大声をあげるヘンな客みたいな感じだ。いくらさんまの得意ジャンル「KY女優」でも、この手のタイプの調理は得意じゃないのだろうか。

 結局、第三部で輝いていたのは、ヘンなダンスで一人笑いをがんばってとりまくっていたハリセンボン春菜のみ。

 万能に見えるさんまにも、やっぱり得手・不得手はあるのかもしれない。
(田幸和歌子)

『クロサワ映画』

黒沢さんは松ケンとの夫婦役だけを拠り所に生きてるから……

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