[女性誌速攻レビュー]「Domani」5月号

「”女”な気分でパンツが着たい」、意味をなさない「Domani」のポエムが痺れる!

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「Domani」5月号(小学館)

 今月号の女性誌はとにもかくにも「CLASSY.」の「結婚できる服」が話題の振りまいてますが、筆者としては「Domani」もなかなかいい味を出していると踏んでいます。「STORY」「美STORY」「VERY」など光文社のキャッチのセンスは一般常識をはるかに飛び越えたオリジナリティー溢れるものですが、「Domani」の言葉選びは小学館特有のちょっと田舎臭いセンスで愛おしくなります。例えば今月号の靴特集「Shoes Tell Everything! 靴は、女の、もうひとつの名刺です!」。あちゃー。きっとこれを「ステキ!」と思う人は、映画『プラダを着た悪魔』とか見ちゃうんだろうなー。心酔しちゃうんだろうなー。そして、「オンナなら、靴は妥協できないよね」とドヤ顔でワイングラス回しちゃってんだろなー。でもなんか憎めない。そんな「Domani」信者を心の深淵をのぞきこむべく、今月も細かく雑誌を見ていきましょう。

<トピック>
◎私には私の”自分ベーシック”がある!
◎なんちゃって世界4都市”自分ベーシック”会議
◎働くいい女の朝8・夜8ライフ 実況中継

■さあて、今月のポエムは……

 3月号のレビューでは、「35歳・モテ期説は本当だった!?」特集の巻頭にあった、「大手広告代理店に勤務し、女を分かった気でいる男の頭の中」みたいなポエムを紹介させて頂きました。が、今月号も大特集「私には私の”自分ベーシック”がある!」にもまたポエムが登場しています。

◎肌感ニットで自分を愛して
ニットが運ぶ心地よさは、日々のお守り代わり。だれより自分を大切に、とことん愛して甘やかして。

◎きちんとシャツをくしゃっと着よう
“どんなにくずしてもあなたの軸はぶれないし、輝きが失われることはない。きちんとしなくていい、リラックスしていい” 一見、堅気なシャツこそが、自由を教えてくれるという不思議

◎”女”な気分でパンツが着たい
“孤独”ではなく “孤高”から生まれる美しさを、一歩前に進みだす強さを、パンツで表現してみたい

 いや~、すごい! イヤミ抜きですごいですよ。「ニット」って単語から、「自分を愛して甘やかして」に着地するストーリーを膨らませます? リンカーン大統領じゃなくて、シャツが自由を教えてくれるんですよ? 遠い昔にオッシャレ~な文章を書かねばならない状況にあった筆者は、尊敬の念を禁じ得ません。こういうのを書く場合、アルコール飲んで、村上春樹御大の小説を読むと、浮ついた散文が”降りてくる”んですよね。「”孤独”ではなく “孤高”から生まれる美しさ」、くぅ~痺れるぅ~。

■ロンドン=ケイト・モスはデフォルト?

 続くファッションページは、「なんちゃって世界4都市”自分ベーシック”会議(サミット)」。4都市にほだされちゃった4人のキャリアウーマンの一週間着まわし企画なので、大げさなタイトルに騙されないようにご注意を。それぞれ、N.Y.ならモード、ミラノなら辛口リッチリラックス、ロンドンならケイト・モスカジュアル、パリなら大人フレンチスイートとジャンル分けをされています。「ロンドン、無理矢理じゃね?」という声は筆者には聞こえませんよ、聞こえないってば! 

 コーディネートの方も、N.Y.なら黒クロップドパンツ、ロンドンならチェックシャツ、パリなら甘めモノトーンという定番紹介なんですけど、外国へのイメージに、さらにオシャレイメージを乗っけるという二重フィルター。これを見るにつけても、「SUSHI、Mt.Fuji」と騒ぐ外国人を白い目で見れないな~と自分を戒めました。「Domani」を見て思うことじゃないですけどね。

■朝からトイレ掃除という異文化

 ファッションページが多い「Domani」ではなかなか読者の素顔が見られないのですが、今月号には「働くいい女の朝8・夜8ライフ 実況中継」というライフスタイル記事がありましたので、チェックしていきましょう。それによると、朝6時~7時に起床し、18分でメークをし、外出までに「水まわりやトイレ掃除をする」という人までいるんだとか! 寝起きにトイレ掃除!! 新しい発想ですね。そして読者10人が登場して、1日のタイムスケジュールを公開しているんですが、みなさん判を押したように10時出社、19時退社、帰宅後はストレッチやら玄米やらタロットやら瞑想やらに時間を割いているんですって! 女性誌がテキトーに推奨しているもの全部取り込んで生活している人って、本当にいるんですね。野菜ジュース飲んで、手作りお弁当(野菜多め)も持って、そんなストイックに生きる先のゴールは何なんでしょう? そこが見えてこないのが「Domani」の特徴。キャリア女性のロールモデルが不在ってことを如実に表しているような気がします。

 今月は全体的に広告が多いせいか突飛な企画が少なかった「Domani」。ただ、ファッションページが多かった分、気になった点が一つ。白いシャツを着たモデルさんのくしゃっとした笑顔を写したページが多く、雑誌全体が「今井美樹 or RIKACO的なモノ」を目指しているような印象。そんでもって、来月号の予告には「働く『いい女』の”白シャツ””白デニム””白パール”」の文字。RIKACOの背中が見えてきましたね……。
(小島かほり)

「Domani 」

リアルRIKACOの隣人、哀川翔兄やんまで出ちゃうかも!

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