[女性誌速攻レビュー]「美STORY」5月号

大桃と麻木、十和子と聖子! 「美STORY」に女の闘いの火種がゴロゴロ

2011/03/28 15:00
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「美STORY」5月号(光文社)

 ちょっとちょっと、ビックリですよ、「美STORY」5月号。96ページ「40代の顔がよみがえる3Dメーク術」のモデルに大桃美代子が登場してるんです。ふつうにシレ~ッと、他のモデルに紛れてメーク前とメーク後の写真を掲載しています。いや、そこまではいいんです。”例の騒動”に関してのコメントもなく、「ふーん、大桃美代子か……」程度に思ってたんですが、問題はその数ページ後、108ページ。なんとっ、麻木久仁子が登場!

 「心機一転! 変わらない私にサヨナラします 麻木久仁子さん、嶋田メークで再スタート!」

 というタイトルで4ページ。嶋田ちあきのメークによって「前向きになってやる気が湧いてきました。しばらくこもっていましたから(笑)」「メークで気持ちも人生も引っ張られました」という自虐コメントまで! 大桃美代子は他のモデルに混じっての2ページのみの掲載なのに、麻木久仁子は単独企画で4ページ。「美STORY」の読者は、奪われる方より奪った方、チクる方より記者会見する方に肩入れするということでしょうか。まあ、確かに麻木久仁子の方が美魔女的には感情移入しやすいのかもしれません。大桃美代子哀れ。どーにも納得いかないっ!

<トピック>
◎大特集 白艶肌、極める!
◎沢尻エリカさん、薔薇エステの力で生まれ変わりました!
◎麻木久仁子さん、嶋田メークで再スタート!

■沢尻エリカがトップレスで泳いでたってさ

 いきなりお騒がせ熟女のニアミスに興奮してしまいましたが、今月号はもう一人、お騒がせ芸能人が登場しています。沢尻エリカです。たかの友梨とマレーシア・ランカウイ島の旅に出たとかで、ビーチでボディートリートメントを受けながらインカ文明に関する本を読んだり、プライベートプールではトップレスで泳いだりしたとか(←その写真はありません)。夜は「たかの先生と深夜までガールズトークが止まらず――」だって。ちなみにたかの先生は御年60ン歳。

 謎なのは沢尻エリカの衣装です。ボディーエステを紹介する企画なのに、なぜかボディーラインを隠すようなたっぷりしたリゾートウェアばかり。垂れ尻騒動のあと、沢尻の尻具合がどうなったのかシリたいのに、よく分かりませんでした。それと、最後のたかの友梨とのツーショットで不自然なポーズをしているなと思ってよく見たら、顔の大きさを揃えるためか、たかの友梨がうんと奥に沢尻が手前に立つというあからさまな遠近法が使われていました。なんだこれ、だまし絵? いろいろと細かいところでスッキリしない企画でした。

■君島十和子の対抗馬として、あの聖子が登場

 特集「白艶肌、極める!」では、君島十和子の超ドアップ写真から始まります。十和子さんの肌を最新機器で解析し、水分量やキメ、シミなどを測定。意外にも肌の白さは平均的とのこと。水分量の多さとキメ細かさ、毛穴の少なさ、シミの少なさで白艶肌になっているのだそうです。

 ……そんな感じで始めから終わりまでマジメな美容特集に仕上がっているかと思ったら、いきなりなぜか松田聖子そっくり芸人、神田聖子登場! タイトルは「”聖子芸人”神田聖子さん『私絶対焼きません』のグッズ研究」だと。ビジュアルのインパクト大。爆笑です。はじめはそっくりさんなんて出してもしょうがないんじゃ……と思ったのですが、なるほど、紹介されているグッズは庶民的なものばかり。8,925円の日傘、3,465円のストール、7,875円のくるくるバイザー、テロリストのような黒いフェイスマスク(セシールで1,980円)などなど。これは確かに本家の仕事じゃないですね。いや、さすが「美STORY」と唸らせるページでした。ただ一つ残念だったのは、メインの写真以外は、神田聖子があまり松田聖子に似ていなかったことです。

■タモリもついに美容雑誌に……

 ハイ、全国の”サブカル女子”も注目~。「健康でキレイになれる”美タモリ式”」という小特集が組まれています。入浴にソープ類は使わない、タバコが吸いたくなったら15秒数えるなどのタモリが提案している美容・健康法を紹介するほか、ネットなどでも人気のタモリ式レシピが紹介されています。『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)のオープニングの腰ふりダンスには、ウエストシェイプ効果があるそうですよ。タモリはこのダンスで、1週間でウエストが2センチ減ったとか。それにしても大桃美代子から神田聖子にタモリまで、幅が広いですね。

 さて、「美STORY」では読者ヌード第2弾を撮影予定とのことで、500通の応募の中から選ばれたモデル12名の着衣カットとスリーサイズが発表されました。どうなるのかいろんな意味で楽しみな方がたくさんいらっしゃいます。どうやって彼女たちが選ばれたのかといえば、それがまたすごい。書類審査で選ばれた15名が最終審査に参加、面接後に「”一肌脱ぐ”強い決意がある人は、一歩前に出てください」というアナウンスで前に出た人が合格、だそうです。つまるところ書類審査一発決めです。脱ぐ人を書類審査だけで決めるなんて、恐ろしいですね。掲載が楽しみです。
(亀井百合子)

「美STORY」

まねだ聖子さんも大好きです。

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最終更新:2011/03/28 15:56
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