[女性誌速攻レビュー]「GINGER」3月号

実は地味グループ? 「GINGER」のターゲット層がブレブレ

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「GINGER」(幻冬舎)2011年3月号

 働くアラサー女性のためのファッション誌「GINGER」の3月号。ここ数号、ますますターゲットとしている読者層がぼんや~りなのは、有名連載人と、タレント兼業モデルたちに頼り過ぎているから? でも、そんな有名人頼りの誌面作りが功を奏してか、今月は唐突に「ありがとう!! GINGER売上絶好調感謝企画」と銘打ち、ラ・プレリーの抗老化クリーム(2万6,250円)や、ゲランの美容液(1万8,900円)など、憧れ高額コスメを1,000名にプレゼントという超太っ腹企画が用意されてます。失礼ながら、当選確率は割合い高めだと思われますので、皆さんもここぞとばかりに応募してみては?

<トピック>
◎高額コスメ1,000名プレゼント
◎井川遥になりたい!現象
◎100ブランドの春服
◎東京で働く女の1週間

■初耳! 「GINGER」が目指すは井川遥だった

 高額プレゼント企画に続き、これまた唐突気味に「井川遥になりたい!現象」という特集が10ページ。記事は本人インタビューの他、「『私、井川遥になります!』妄想劇場」と題し、「井川ファン」を公言する読者によるコーディネート自慢(っていうか、着せられてるだけ)が繰り広げられております。

 「VERY」(光文社)では、結婚・出産を経てますます信者を増やしている井川遥ですが、「GINGER」はもうちょいキャピ感のあるちょい派手娘を想定読者だと思っていたもので、その落差に少々困惑。この前まで平子理沙に下乳丸出しの水着を着せて「ガーリー最高~!」とワッショイしたり、「冬も肌見せで彼をドキッとさせちゃえ~」なんて地に足の付かない企画をしていたのに……。「GINGER」が育成したい女性像がますます分からなくなりました。

■「GINGERers」が知らぬ間に増殖していた!

 読者モデル集団「GINGERers(ジンジャラーズ)」の生活をレポートした特集「東京で働く女の1週間」が14ページ。ぼんや~りとしていた読者の実態が見えるかも? と、じっくり見ていくと、キーワードは「残業続き」「将来の為に勉強(TOEICとか)」「おしゃれな食生活(チーズフォンデュとか)」くらいのもの。学校になぞらえると、地味グループの女子といったところでしょうか。でも、「GINGER」って、やたら「個性」とか「スタイルのある女性」とかって謳ってなかったっけ。また、レギュラーモデルのアッパー感と、全体的に地味な読者モデルの温度差も気になるところ。

 それより、昨年11月号の誌面で大々的に発表された際は6名だった「GINGERers」が、この特集では12名も登場。し、知らぬ間に、ぞ、増殖している……。ただでさえ誌面には「GINGER OL」と呼ばれる読者達もたびたび登場していて、どっちが何だか混乱するのに。この辺の仕組みを丁寧にしていかないと読者はついていけませんよ~。

■女友達の結婚式に向かう女あるある

 「GINGER」らしからぬサブカリーな香りを漂わせる、瀧波ユカリ先生のエッセイ連載「女もたけなわ」。日常の何気ない出来事や、過去の男などについて綴られる連載ですが、今月は瀧波先生が電車内で聞いた女たちの会話のお話。

 女友達の結婚式に向かう独身女性2人が、羨ましさや悔しさを表に出さないよう、注意を払った会話を展開。新郎の勤め先が一流企業の日産だという話題では、「ああ、ニッサンね」と関心のないそぶりを見せたり、新郎のルックスの話題では、「旦那さん、確か眉毛が太かったよね?」「背はまあまあ高かったかな~と思ってたの。でもね、こないだ久々に会ってみたらね、意外と低かったの!」などと女子特有の”悪口一歩手前トーク”を繰り広げる2人。更に「新婦が新郎をいい男だと思いすぎていてちゃんちゃらおかしい」「素早く同棲から結婚に持ち込んだ狡猾さ」「ウエディングドレスはオーダーメイドと言っておきながら実際はセミオーダー」などなど……。

 そんな会話を聞いていた瀧波先生は、彼女達と別れた後も、「ふたりはきっととびきりの笑顔でシンプ子を祝福するだろう。そして帰りの電車で、会場スタッフの気の利かなさや料理の少なさやメンツのしょぼさや新郎の多汗症などについて、これまた見事に悪気がない風を装って語るのであろう。それでいいのだ」と全てを包み込んでいらっしゃいます。アラサー女性のワビサビと、それに目を細める瀧波先生という図式に、感動すら覚えてしまいました。

 先月号では、コミカルな見せ方に意欲的に挑戦したファッション特集、東方神起インタビュー、SEX特集、一条ゆかりの対談などパワフルさが目立ちましたが、今月は一転、バッグ特集や靴特集、コスメ特集など物撮りが並ぶページが多く、カタログチックでテンション低めでした。この「号によるテンションのばらつき」が今後、いい方向に向かうことを願うばかりです。
(林タモツ)

「GINGER」

女による、女disってもう飽きない?

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