[女性誌速攻レビュー]「MORE」11月号

“不老不死”美魔女たちから売られたケンカに、どうする「MORE」娘!?

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「MORE」2010年11月号(集英社)

 今月号の表紙は菅野美穂です。表紙の、ストライプのシャツに蝶ネクタイ、その上に手編み風の白いニット(星柄つき)というスタイルに二度びっくり。どこかで見たことある格好だと思ったら、コレ、おにゃんこの新田恵利(会員番号4番)が『冬のオペラグラス』時に着てたのにクリソツ~。1977年生まれ。立派なアラサーのかんちゃんなのに、一体いつまでピュアで向こうみずな少女の幻影を背負わされ続けるのでしょう。インタビューでも「いつも元気なわけじゃない。パンクしそうな時期もある」と語っているかんちゃん。そのマイナスオーラは10月からの新ドラマ『ギルティ~悪魔と契約した女』(関西テレビ、フジテレビ系)にてフルに発揮しちゃって!

<トピックス>
◎「はきヤセ&脚長ブーツ」ください!!
◎最強かわいい(はあと)えみ@「バンビアイ」&美保@「キャッツアイ」
◎”不老不死”美女の美魔術!

■プロモデルの意地、鈴木えみ開眼か!?

 ついに我らが鈴木えみが、看板モデル竹下玲奈と並んでコーデページに登場です! 動かざること山の如し的無表情、「あたしの居場所はここじゃない」と全身で訴えているような違和感……予定調和な「MORE」の中で鈍色のオーラを放つ鈴木えみは、女性誌レビューとして決して目をそむけることのできない存在でした。「玲奈のスイートミリタリー×えみのネオプレッピー」でも、相変わらず笑顔はなく、ぼけ~っとした……いやアンニュイな表情でカメラを見返しております。女優やタレントのように自身が主役となるのではなく、モデルはあくまでも洋服を引き立たせるためのバイプレーヤー。そう考えると、鈴木えみの現実感の無さや無味乾燥さというのは、プロのモデルとしてあって然るべき特質なのかもしれません。

 今月は他ページにも鈴木えみが出まくり。そんなえみラーにとってたまらないのが、「最強かわいい(はあと)えみ@『バンビアイ』&美保@『キャッツアイ』」。「Seventeen」(集英社)往年の二大アイドル、鈴木えみと田中美保。「MORE」で6年ぶりに再会した二人が、若き日のエピソードを語り合ってます。

 鈴木えみが13歳でモデルデビューした時、すでに田中美保は「Seventeen」で活躍中。お互いの第一印象について、「美保ちゃんを見て、『プロだ!』って思った。でも負けず嫌いだから、表に出さずに仕事してたと思う」とえみが言えば、「すごく色が白くて妖精みたいな子が来た!(中略)全然しゃべらなかったから、やっぱり妖精みたいだって」と美保。でも6年という歳月をかけて「あたしたちもう若くない」という実感と、「まだまだ若い子には負けられん」という気概で一致した感のある、この二人の対談。篠田麻里子に賭場を荒らされつつある「MORE」に、プロモデルとしての意地を見せつけるか? 今後ともチェックしていきたいと思います。

■MORE娘に忍び寄る初期老化の陰

 ベテランモデル二人の堂に入ったやり取りに感服しているところに、冷水を浴びせかけるような企画が! 「”不老不死”美女の美魔術」であります。「若さにあぐらをかいている女子に喝!美のピークと年齢は全然関係ありません」って、こんなところまで光文社系の魔の手が忍び寄っているとは……。リードには「衝撃的に美しい40、50代の先輩たちが、初期老化が潜むMORE世代に、今から始めて損なしのキレイをはぐくむ”美魔術”を伝授」。老化が始まっていることは重々承知していますが、改めて”初期老化”などと言語化されると、光の速さで心が干からびていきますよ。ホント。

 萬田久子、川島なお美、小林ひろ美(ビューティーディレクター)、岡西敦恵(美容サロンオーナー)などオーバー40歳とは思えない美の巨人たちが若さの秘訣をレクチャー。それぞれに付けられているキャッチが 「年齢不詳の美容マニア」「脅威のピュア肌40代」など。ボキャブラ芸人の”不発の核弾頭”とか”電光石火の三重殺(トリプルプレイ)”に通じる面白キャッチです。この手のフザけ方、「STORY」(光文社)では当たり前でも、直球勝負がモットーの「MORE」では非常に珍しい現象。もしやこんなところまで光文社の呪術が?

 この美魔女の方々、「MORE世代の女子は、デトックスする力落ちているな~って感じます」「MORE世代は、仕事やプライベートでストレスがたまる年代」「これからやせにくくなるMORE世代」「MORE世代は老化の実感が薄く、お手入れをサボりがち」など、自分より一回りも若い女子たちに、それはまぁ厳しい指摘をズバズバと。また「この間、美のプロに肌が30代だとほめられました」「28歳の娘と海外旅行をした時、現地の方に1歳差の姉妹と間違えられました」など、検証しようのない自己申告もあちこちに。

 皆さん本当にお若いですから、披露されている”不老不死テクニック”に間違いはないと思います。ただ、美魔女たちが30代女子に向けた行き場のない対抗意識がただ虚しく響いているのは、「MORE」というアウェイに来て少々気張り過ぎてしまったためでしょうか。だって、私が観察している限り、「MORE」娘たちは若さに固執した魔女ではなく、幸せに年を取る白雪姫になりたいと思ってるんです。不老不死が幸せの合言葉ではないことを、賢い「MORE」娘たちは知っているように思えてなりません。

■女80歳の貫禄を見よ

 振り上げたジュリ扇を下ろすことができない美魔女たちに、人生が何たるかを痛感した貴女はぜひ「MOREスペシャルドキュメント――佐藤初女さん”おむすびが教えてくれる、本当に大切なこと”」をお読みください。青森、岩木山の麓にて『森のイスキア』を開設し、手づくりのおむすびで傷ついた人々の心に寄り添う佐藤さん。書かれているお言葉があまりにも清らかで、フザけた毎日を送る者にはとても正視できない……。

 「ずっとひとりかもしれないと不安です」というお悩みに「人さまのお役に立つように働いてください。人のために一生懸命働く姿はいちばん魅力的ですから、自然と出会いは出てくるものです」と打算的な人生をバッサリ。「1,000万円貯めても将来への不安が消えません」というお悩みには「お金にとらわれている人はいつも緊張しているから、周りにいる人まで緊張が伝わり、人が寄りつかなくなってくると思うんです」と節約志向をバッサリ。先々月号の「30までに1000万貯める!」という企画を鵜呑みにした読者は一体どうすればいいのでしょう。柔らかな言葉の中にある、抗いがたい強い力。やっぱり女は80からがホンモノなのですね。早く煩悩から解脱したおばあちゃんになりたいと思う一方、親類縁者から疎まれる意地悪ばあさんっていうのも楽しそうだし難なくなれそうだとも思った、そんなおむすびページでした。

 若さと老い、理想と現実……30代女子をとりまく様々な魔物が一堂に会した今月の「MORE」。他にも男子の浮気テクを見破る「倒せ!女子の天敵、浮気王(ウワキング)」やトイデジ女子会、グータン女子会、歳時記女子会など新たなジャンルが増殖中の「”女子会”ワールドMOREMORE進化中」など、朝から読み始め、気づいたら外は夕暮れという、お腹一杯の一冊でした。
(西澤千央)

「MORE」

ヘアヌード出した時点で、少女性はなくなったよね

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