有名人のお墓、いらっしゃ~い!

対話を求めるファンが集う祝祭空間に! あの有名人のお墓はやっぱり凄かった!

 今年も、お彼岸シーズンが到来。憧れだったあの人のお墓へ出掛けて、想いの丈や感謝の気持ちを伝えるには絶好の時期です。そんなお彼岸な今に行っておきたい、「有名人のお墓」を全二回でご案内。(前編はこちら)

■死してなお、監視カメラで保護されるhideの墓参り

 「お母さんみたいな人」、墓前で会ったファンの方はhideの印象をこう語った。hideは1964年横須賀生まれ。いわずと知れたX JAPANのギタリストで、X JAPANの解散後はhide with Spread Beaver名義でソロ活動を開始、順調に活動していたものの98年に急逝。遺骨は神奈川県三浦市の三浦霊園に納骨された。京浜急行三浦海岸駅からバスで10分、そこからさらに徒歩10分。そうしてようやく出会ったhideの墓は、非日常的空間だった。

hide-1.jpg

 色とりどりの花が飾られ、墓所にも関わらず祝祭的だ。お世辞にも交通の便が良いと言えないこの場所に、平日にもかかわらず埼玉や千葉から数組のファンが訪れていた。

 我の強いX JAPANのメンバーの中においてファンのhideへの信頼は厚く、TOSHIの脱退によるX JAPAN解散の際、ファンに対するけじめとしてラストライブの開催を説得したのもhideだったという。また難病を患った少女との交流はファンなら誰でも知っている逸話だ。なるほど「お母さんみたいな人」という印象も納得できる。

hide-2.jpg
(左)墓碑には息子・秀人に対する両親からのメッセージが。「ねむる」に充てた
「永眠る」という言葉が印象深い。(右)墓碑にはギターのレリーフと、輪廻を
思わせるhideの遺作「HURRY GO ROUND」の歌詞が刻まれている。

hide-4.jpg
墓石にはhideと刻まれ、dの真ん中に黒曜石が配されている。
ファンはこの前に座りながら目の前で眠るhideと対話している。

 hideの葬儀の弔問客は5万人近くに上り、戦後最もファンが集まった式だったともいわれる。熱狂的ファンによって後追い自殺が相次ぎ、警視庁の要請でX JAPANのメンバーが自殺を止まるよう記者会見を開く騒ぎにまでなった。そんな熱烈なファンたちも、管理事務所の方に聞くと、ここではとてもマナーがいいとのことだ。永くこの場が保てるようにファン同士で呼びかけあっている。

 ただ、全員が完璧にマナーを守れるとも限らない。hideの実家である松本家から「お願い」の札がいくつも貼られていた。札にデザインされたhideは煙草を吸っているが、尾崎豊の墓のように煙草を香炉に供えている様子はなかった。これもマナーだろうか。

hide-3.jpg
(左)監視カメラが設置されている。今回の墓参りの中で、監視カメラがあったの
はhideだけだ。(右)丘の上にあるhideの墓からは、三浦海岸を望むことができる。

 海は生命、そして母性の象徴。ここはhideにとてもぴったりな場所のように思えた。

・三浦霊園
・最寄駅:京浜急行三浦海岸駅

■ストックな姿勢が墓にも遺る、松田優作の墓参り

 死後20年経っても、「龍平・翔太の父」と呼ぶ人は誰もいない。唯一無二の俳優、それが松田優作だ。松田優作は1949年山口県下関生まれ。あの『太陽にほえろ!』(73年)のジーパン刑事はなんとデビュー作だった。同年スクリーンデビューも果たし、その後は生き急ぐかのように映画の世界を駆け抜けた。ハリウッドデビュー作である『ブラック・レイン』の撮影の時点ですでに癌に侵されており、映画公開直後の89年に膀胱癌で死去。享年40歳。その時ロバート・デ・ニーロ主演、ショーン・コネリー監督作品のオファーが来ていたとされる。そんな松田優作の墓は東京都福生市の西多摩霊園にある。福生駅からバスで10分。墓は山の上にあるが、わざわざ来る価値はあるはずだ。

matuda-1.jpg

 この墓に向き合った瞬間、鳥肌が立つ。大きくもない、華美な装飾も一切ない。あるのは「無」一文字だけ。松田優作は偏執的な役作りで知られ、映画『野獣死すべし』の主演を務めた際には痩せて見えるように10kg減量し、さらに上下4本の奥歯を抜いたという。この墓がそんなストイックな松田優作そのものの様に感じてしまった。

matsuda-1.jpg

 松田優作と同じく、日本が誇る映画人小津安二郎の墓石にも「無」の一文字が刻まれている。小津が亡くなったのは松田優作14歳の時なので、交流はなかったはずだがこれは偶然なのだろうか。

matusda-3.jpg
(左)墓石の裏にだけこっそりと「松田優作」の名前が刻まれている。
(右)香炉には煙草が。

 『太陽にほえろ!』のジーパン刑事の殉職シーン「なんじゃあこりゃあ」の続きを覚えているだろうか。ジーパンは「死にたくない」と何度か呟いて倒れこんだ。煙草を咥え最後の一吸いをしようとしたところで力尽きた。この線香代わりの煙草は、最期の一吸いが叶わなかったジーパン刑事に捧げているのかもしれない。

・西多摩霊園
・最寄駅:青梅線 福生駅

■定番の墓に兄とともに眠る、勝新太郎の墓参り

 勝新太郎の葬儀には祭壇に東京タワーが組まれたという。妻・玉緒と喧嘩したときはカーテンを開けて窓から見える東京をタワーを指差し「東京タワーが見てるから」と言って喧嘩を収めたという。勝新太郎の墓はそんな東京タワーの近く、田町にある蓮乗寺の中にある。

katsu-1.jpg

 同時にここは勝新の兄・若山富三郎の墓でもある。勝新は情の人で、家族に対する愛情が強かった。若山富三郎の納骨式の際、泣きながら若山の骨を食べた話は有名だ。96年の父・杵屋勝東治の納骨式のときも泣きながら骨を食べていたそうだ。

katsu-2.jpg

 勝新兄弟の墓はとても見つけづらい。墓石には本名の奥村の名前しか刻まれてないからだ。しかも父・杵屋勝東治こと奥村実の名前しかない。ビルの谷間にあるこのお墓は薄暗く質素な印象で、「兄弟」と呼び合うほどの親友・石原裕次郎の墓と比べるとちょっと寂しく感じる。

tamaki.jpg
昨年勝新の十三回忌が行われたら
しく、わりと新しい塔婆に中村
(奥村)玉緒の名前も見ることができた

 豪快な性格で知られる勝新はエピソードに事欠かないが、最も有名なのはパンツ事件だろう。90年にホノルル空港で下着にマリファナとコカインを隠していたとして現行犯逮捕された事件。逮捕後の記者会見では「もうパンツを履かない」と発言したことが話題になった。昨年から今年にかけて酒井法子、押尾学、JAYWALK、清水健太郎、田代まさしなどなど芸能人の薬物事件が相次いだが、時代が違うとはいえここまで豪快に言い放てる人はもういないのだろう。

・蓮乗寺
・最寄駅:山手線 田町駅

(大熊信)

安心のお線香ミニ

いつでも携帯!

amazon_associate_logo.jpg

【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
“斜陽産業・テレビ”を親子で学べる、夏のテレビ局イベントに潜入!
BMI25以上のぽっちゃりさんが大集結! 「ぽメらにあん」で癒され体験
店がまるごと龍馬! まったく歴史に関係ない、龍馬スポット巡り(後編)

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク

アクセスランキング

  1. 工藤静香インスタで“におわせ”?
  2. 狩野英孝、淫行報道で引退の危機
  3. 狩野英孝事務所、無慈悲な対応
  4. 番宣出演でタトゥー発覚の木村拓哉から、透けて見える“状況”
  5. 紀香の書き初めにネットユーザー失笑
  6. 『東京タラレバ娘』はミスキャスト?
  7. 『カウコン』意外な舞台裏
  8. 葵つかさ「松潤の相手」表記にクレーム
  9. セカオワ・Saoriの面倒くささとは?
  10. 狩野英孝「圧力一切ナシ」の裏側
  11. 『カルテット』視聴率左右するシーン
  12. 狩野英孝、「最悪逮捕も」?
  13. 新春ジャニオタ放談
  14. 婚約中の浮気も不倫と同じ?
  15. “もう終わった”イケメン俳優3人
  16. 香取、今の財布は「木村からもらったもの」?
  17. 『べっぴんさん』紀夫人気が暴落?
  18. マツコとSMAP間に不穏な空気?
  19. 不倫の証拠はホテルで価値が違う?
  20. 袴田吉彦の不倫相手が売名活動へ

ジャニーズの人気記事

  1. 『カウコン』意外な舞台裏
  2. 葵つかさ「松潤の相手」表記にクレーム
  3. 新春ジャニオタ放談
  4. 香取、今の財布は「木村からもらったもの」?
  5. SMAP・中居が熱愛報道に渋い顔

カルチャーの人気記事

  1. 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ
  2. 性暴力に遭った女性は繰り返し遭う
  3. 逮捕された元警部が語る覚せい剤と刑務所
  4. 「婦人公論」で小保方連載スタート
  5. ノンケが「レズ風俗」に行ってみたら

海外ゴシップの人気記事

  1. C・ブラウン、『DB』の痛車でデートへ
  2. トランプ就任式はしょぼくてもOK!
  3. ケイティ、年末年始に日本を堪能
  4. マライアが“バツ2”自虐ギャグでノリノリ
  5. リアーナ、J. Loをアンフォロー