芸能
このドラマが転機に!?

春ドラマで「株を上げた俳優」5人! SixTONES・森本慎太郎はカメレオン俳優

2023/05/16 19:10
仲宗根由紀子(エンタメライター)

 4人目は、今期、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)、『特捜9』(テレビ朝日系)と“トリプル掛け持ち”している山田裕貴。

 11年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)で俳優デビュー以降、出演作を増やし続けている彼だが、意外にも『ペンディングトレイン』がゴールデンプライム帯連続ドラマ初主演となる。

 同ドラマは、カリスマ美容師・萱島直哉(山田)や消防士・白浜優斗(赤楚衛二)らを乗せたつくばエクスプレスの5号車が未来へのワープに巻き込まれ、乗客たちが極限下に投げ出されるサバイバルもの。

 4月21日放送の第1話では、未来に投げ出された主人公が「助けられないよ、誰も」「死にたきゃ死にゃあいいし」と主人公らしからぬ投げやりな発言を連発したため、赤楚が主演であると勘違いした視聴者も少なくなかったよう。しかし、現在は劇中での山田の存在感も増し、「裕貴くんは唯一無二」「お芝居に真剣に向き合ってる様子が伝わってくる」と賛辞も目立つ。

 また、放送開始前の3月26日には、自身のTwitterで突然「報われたい」と意味深なツイートをしていた山田。

 過去にも、主演映画の封切り前、ブログで「映画は撮ってるときはめちゃくちゃ楽しい けど、『観てください、観てください』と言ってるときめちゃくちゃ苦しい」「あー俺たちは、俺は雑草なのだ」「僕はこの世の中を嫌いになりそうです(笑)」などと不穏な言葉を連発しつつ、やはり「報われてくれ」とつづっていたことから、作品公開前にはメンタルが不安定になりやすいタイプの模様。

 そんな真面目な山田だけに、『ペンディングトレイン』の出演で報われることを願うばかりだ。

『日曜の夜ぐらいは…』の生見愛瑠、順調すぎる“女優ロード”

 ラストは、近頃“女優化”が止まらない、めるること生見愛瑠。今期は『日曜の夜ぐらいは…』にメインで出演しているほか、木村拓哉主演『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)の第4話にもゲスト出演し、「めるるってこんなに演技うまかったの!?」と視聴者を驚かせたようだ。

 『日曜の夜ぐらいは…』では、自由奔放な母と誰かもわからない父親との間に生まれ、現在は祖母と2人で借家暮らしを送りながら、ちくわぶ工場に勤務している……という複雑な境遇の女性を演じている生見。

 一方の『風間公親-教場0-』では、自身の妊娠中におなかの子の父親を撲殺する大学生……というハードな役どころを演じ、シリアスなシーンに挑んでいた。

 普段はキラキラとしたパブリックイメージが定着している生見だけに、それとはかけ離れた暗い役が続いたことで、世間にインパクトを与えている様子。

 まだ演技経験は浅いものの、1月には映画『モエカレはオレンジ色』で「第46回日本アカデミー賞」新人俳優賞も受賞しており、“女優ロード”を順調に走っているといえそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/05/16 19:10
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