コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!![再掲]

小室圭さん、弁護士として年収大幅アップか? 眞子さん「貯金1億円」ピンチ報道も……知られざる元プリンセス妻のギリギリ生活

2022/10/22 11:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

堀江 ……ということで、たしかにこの手の一時金は生活費にはできないお金なのだ、とよく説明されるのですが、有利なスタートを東久邇家は切れていたのではないかな、と想像されるのですよね。ただ、巨額の貯金を持ってはいるが、それは簡単には手を付けられない種類のお金ゆえに、安いお店で買い物するなどの「やりくり」を成子さんがする必要もあった、というような。

――戦前に味わっていた豊かさとは比べ物にはならないけれど、それなり以上の生活の保証はあった上で、お金の「苦労」も一応はあったよという程度のお話なんですね。

堀江 たしかに、港区の一等地にある300坪のお屋敷に自家用車を完備、お手伝いの女性も複数名いる生活は、ふつうのサラリーマンでは不可能でしょうね。

 だからこそ、というか成子さんも旧皇族の交流を目的とした「菊栄親睦会」などの例会には必ず出席、社交界にも顔が効き、たまにはテレビやラジオにも出演するという、典型的な上流婦人としての暮らしを戦後でも楽しむことができたのです。

 昭和天皇の内親王がたの中で、(旧)皇族男性と結婚したのは成子さんお一人でした。しかし、臣籍降下時の一時金などの支給金を受けることができたのも、早くに結婚なさっていた成子さんお一人であり、東久邇家にとっては不幸中の幸いと呼べる事件だったのではないかな……と。

 しかし、幸せな日々は長くは続かず、60年、体調不良で入院した成子さんが実は末期がんであることが判明し、その年の内にお亡くなりになったのでした。

2021年8月7日の記事に追記・更新

最終更新:2022/10/22 11:00
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