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インタビュー

イオン「トップバリュ」も値上がり――スーパーはもう安くない! 今、専門家は食品をどこで買う?

2022/10/20 20:00
サイゾーウーマン編集部

 物価の高騰に歯止めがかからない昨今、特に食品は多くの品目が値上がりしており、各家庭の食卓に大きな影響を与えていることだろう。これまで「安い」の代名詞だったスーパーのプライベートブランドまでもが、続々と値上げを発表しているとあって、我々は“節約の常識”を見直す必要がありそうだ。

 そこで今回、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)などの著書を持つ消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏に、物価高騰の今、スーパーやドラッグストアといった「売り場」が以前とどう変化したのかをインタビュー。どこで何を買うと安くなるのか、食費を抑える意外な“節約の極意”も教えてもらった。

写真ACより

イオン「トップバリュ」にも影響? プライベートブランドの値上がり事情

――食品を中心に値上がりが続く今、スーパーの商品も価格が変化しているように感じます。現在の「売り場」は、どのような状況なのでしょうか?

松崎のり子氏(以下、松崎) 大手スーパーの場合、「お店がメーカーの値上げを食い止めている」という状況にあります。メーカーの希望通りに値上げしてしまうと、お客さんの買い控えにつながり、お店側は売り上げが立たないため、メーカー側が小売価格を上げても、店頭価格は据え置きにしているというわけです。

 私がスーパーの方にお話を聞いた時は、昨今の値上げラッシュに合わせて、「よく売れるものは値上げをして、そんなに売れてないものは値段を据え置きする動きがあるようだ」と言っていました。そうやって、お店側は価格のバランスを取っているのかもしれません。

 なので、いま売り場では、以前からほかの商品より少し高めで売られていたもののほうが、実はあまり値上がりしていないという現象が起こっているようです。とはいえ、今まで手頃に買えていたものが値上がりしているのも確かなので、消費者にとって苦しいことには変わりがないともいえます。

――「手頃な商品が値上がりしている」となると、大手スーパーなどのプライベートブランド(以下、PB)にも影響が出てくるのでしょうか?

松崎 例えば、大手スーパーのイオングループは、まだそこまでPB「トップバリュ」の値上げをしていません。しかし、メーカーから仕入れているナショナルブランド(以下、NB)商品の価格と差が開いてしまうと、PBばかりが売れてしまい、NBが売れなくなってしまう。それもそれで、お店側としては困ってしまいますよね。

 トップバリュは、今のところマヨネーズ、カップ麺、ティッシュペーパーの3品目だけ値上げを発表していますが、NBと価格の差が開きすぎないように、今後は値上げをして調整する可能性もあるかと思います。また、PBの材料も当然価格が上がっているので、どこまでお店側が踏ん張れるかというのは、これから注視しなくてはいけないポイントではないでしょうか。

――「値上げ」と言っても、スーパーによって価格には大きな違いが出てきそうですね。

松崎 そうですね。そんな中で狙い目なのは、農家さんと直接取引をしているとか、お魚に強いといった“特徴”があるスーパー。特有の仕入れ先を確保している地場スーパーのほうが、大手スーパーよりも値上げの影響を受けにくいと思われます。

 特に生鮮食品は、大手スーパーよりも街の八百屋さんやお魚屋さん、地域密着型の小さなスーパーのほうが安いことも。店員さんがちょっとおまけしてくれる、なんてこともあるかもしれないので、近所にそういったお店があるなら、足を運んでみるのをおすすめします。

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