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インタビュー

メルカリで「大損」「精神消耗」も? “フリマアプリの落とし穴”をITジャーナリストが解説

2018/07/28 18:00

手数料や期限に注意! 知らない間に損をする可能性も

 また高橋氏は、「先ほど手数料の話に触れましたが、かかるのは月一払いだけではありません」と指摘する。メルカリではほかにも、“支払い手数料”“販売手数料”“振込手数料”がかかり、商品が売れれば全てが自分の儲けになるわけではない。

「振込手数料の場合、1万円以上まとめて現金化しないと手数料として210円かかります。でも、メルカリでは低額商品が売れ筋なのもあり、売上金が1万円を超えるのはそう簡単ではありません。だからってそのまま放置しておいても、3カ月に1度自動で振り込まれてしまうので、結局手数料を取られてしまいます。なので、大体の人はメルカリで使えるポイントに変換するのですが、ポイントにもまた期限があるんです。それで結局、ポイント消化のために要らないものを買ってしまったり、つい期限を忘れていて気が付いたらポイントが失効していたり……これは間違いなく損です」

“ローカルルール”で精神を消耗するケースも

 さらに、メルカリが正式に公開しているルールではない、利用者独自の“ローカルルール”に疲れる人も少なくないという。

「メルカリのシステム上では、購入可能なのに、出品者が『即購入不可』『必ずコメントしてください』などと説明文に書いているケースがあります。“取り置きルール”といって、先に購入意思を示した人に買う権利があり、そのやりとりの途中で、ほかの人が購入すると『非常識だ』と言われたり、またコメントせずに買うとキレられたりですとか……知っておかないとトラブルになりそうなローカルルールが非常に多いです」

 また購入者側も、「平気で1万円以上の値下げ交渉を申し出てきたり、購入が決まっても入金をしなかったり、受取評価をせずいつまでも放置されたり。コミュニケーション能力が低い人や、非常識な人とも取引をしなければならないことがあり、このようなやりとりによって精神が消耗し、『病んでしまう』『疲れてしまう』と漏らす人が少なくないです」と高橋氏。では、なぜそのような状態になってしまうのだろうか。

「まだ社会人経験のない学生さんなどが多いこともあり、一般常識やマナーについては完璧ではない、というのがトラブルの元になっていることは確か。でも、メルカリ側にも問題はあると思います。一時期、“現金出品”が問題になりましたが、禁止とは言っていたものの、出品はできてしまう状態でした。システム上は難しくないはずなのに、対応は全体に遅く感じました。今は上場してパトロール強化も厳しくなっていますが、ユーザーの自由度が高かったのは、使いやすい半面トラブルにもつながっていたのではないでしょうか」

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