カルチャー
[おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち]

梅毒拡大、終息しない実情――感染症の治療中でも風俗に遊びにくる、大バカ野郎の男たち

2018/06/03 21:00

――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。

Photo by gaelx from flickr

 新大久保のデブ専ホテヘルで出会った、腕にタトゥーを入れた40歳の男性。高いお金を払って遊びにきているのだから、と延々30分の自分語りも仕事だと思って聞き役に徹した。

 全身を掻きむしった跡がケロイドのようになり、色素もまだらな状態の肌。表現しようがないほどの、触れるのが不快な肌状態だ。そんな見た目も強烈ながら、会話の内容が問題だった。

 若い頃に入れ墨を入れてから体調が悪いとか、今日も血液検査の帰りなんだとか、中学生になるまで歯を磨いたことがないから歯周病であと2~3年で歯が抜け落ちる、と歯医者で言われているとか、なぜそんな恐ろしいことをボロッボロの歯を見せながら笑顔で話せるのかと、神経を疑った。

 嫌がらせして、楽しい? 人が嫌そうにしている顔を見ると快感なのか? 何か病気も持っていそうだし。いや、歯周病もれっきとした感染症の病気だが、歯周病だけじゃなく、入れ墨を入れている人はB型肝炎やC型肝炎のリスクがあるといわれている。これも感染症。感染症にもさまざまな種類があるし、症状の重軽度は個人差がある。

 風俗には感染の疑いがあるにもかかわらず、人にうつるという発想を、どこかに置き忘れてきた大バカ野郎が意外と遊びにくるのだ。

 無自覚だから、それをシレッと笑いながら言う無神経さ。風邪に始まり、胃腸炎、インフルエンザなどでも遊びにくる。それに、私が出会った肝炎と歯周病疑惑の男。

 治療中でも体が意外と元気だと遊んでしまう愚かさ。どうして目先のことしか考えられないのか。感染症にかかったのなら、家でおとなしく寝てなさいということが、そんなに難しいことなのか?

 風俗は確実に、粘膜や体液に触れるので感染する。一番悪質なのは、自分でも性病を疑っているにもかかわらず、治療せずに風俗に遊びにきてしまう人たちだ。

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