カルチャー

内田有紀は「整形してるよ!」と言っていた? 語り継がれる“整形宣言”をラジオから検証

2018/04/29 20:00

 タレントや役者などに整形疑惑がつきまとうのは今に始まったことではないが、一部のバラエティアイドルや中年の女性タレントなどは「埋没法で二重にした」「ほうれい線にヒアルロン酸を打ってる」などの美容施術を告白することもある。しかし一線で活躍する女優で美容医療についてコメントするケースは非常に稀だ。美容医療をおすすめしまくる雑誌『美STORY』(光文社)の表紙を飾り雑誌インタビューに応じても、女優は「私は毎月これだけ××してますよ」とは言わない。10代~20代の若い女優ならなおさら、天然であると言い張る以外にない。しかし1人だけ「カミングアウトしたよね」と言われている女優がいる。内田有紀(42)だ。

 内田有紀はショートカットがトレードマークだった10代の頃にアイドル女優として大ブレイク。くっきりした目鼻立ちの美人だが、まさに人気絶頂のアイドル女優だった頃に、ラジオ番組で「整形してるよ」と告白したとの話がネット上では浸透している。この話を信じている人も少なくないのではないだろうか。ためしにgoogleの検索窓に「内田有紀 整形」と打ち込んでみると、彼女がラジオ番組で自ら「整形してるに決まってるじゃん」と告白したとの記述を含むページが上位にずらっと表示される。

 しかし、にわかには信じがたい。現在よりもずっとアイドルや女優が身近でない、遠い雲の上の女神のような存在だった時代に、そのような自由な発言をする女優がいたというのだろうか。内田有紀はその当時、パーソナリティを務めていたラジオ番組『内田有紀 夜空にYOU KISS!』(ニッポン放送)の内容をまとめた書籍(タイトルは番組名と同じ、版元は扶桑社)をリリースしていた。そこに答えが書いてあるだろうか。検証してみたい。

月に一回、女の子の何かが来るような感じであたしの顔も変わっていくんだよね。
 内田有紀といえばショートヘアの似合う爽やかで健康的な美人だった。また、芸能界のドンと恐れられる人物が取り仕切るバーニングプロダクションの所属であり、もし仮にラジオでぽろりと「整形してるよ」などと発言しても、書籍に収録するわけがない。というかラジオでもそのような発言は当然カットするだろうと考えていた。しかし『内田有紀 夜空にYOU KISS!』は、想像よりもずっと赤裸々で、驚いた。

 なにしろプロローグの文章が「鼻毛」の話である。「あたしだって人間だから鼻毛が生えてるわけよ。だから鼻毛を切るわけ」。すごい。このプロローグのシメの文章は「ハハハハハハハハハ 鼻毛ビロ~ン!」だ。

 そして第一章の一発めで、整形トーク。ページタイトルも直球に「整形女」とある。リスナーのお便りに内田有紀が応じるというラジオの流れがそのまま書き起こされた内容だが、このリスナーは「整形したって本当ですか? クラスの9割がこの話を信じ込んでいます」と投げ込んでおり、よくこれを採用したなと思う。

 この整形質問に内田有紀がどう答えているかというと、こうだ。

<……アナタ! なに言ってるんですか!(怒りの顔マーク)
してるに決まってるでしょう! 有紀は芸能人だよ!
みんな整形してるんだからっ!
ハハハハ……ヤバイヤバイ。違うって! あたしは整形していません。こんなに早くバラすつもりはなかった(舌をぺろりと出すマーク)んだけど。
うーん、まだ当分整形してると思わせておきたかった(舌をぺろりと出すマーク)んだけどな。
でも、自分でもびっくりするぐらい『そのときハートは盗まれた』のドラマの頃から今にいたるまで、かなり、顔変わってるんだよね。
だからヘタすれば、月に一回、女の子の何かが来るような感じであたしの顔も変わっていくんだよね。
やせたんだよね、なんていうのかな……、つまり、やせちゃって顔が変わっちゃったのが正解!>

 次のページでも別のリスナーからのお便りで「内田有紀の目の下のふくらみはシリコン注入で人工的に作られているという噂、本当ですか?」という質問。これにも内田有紀は<本当だよ!>と言った後で<って、オイオイ! ホントじゃないぞお、これはぁ!>と否定。涙袋はコンプレックスだと話し、シリコンを入れるなら胸にするとも言っている。

 その流れで今度は「豊胸してるんですか?」というリスナーのお便りを紹介。これに内田有紀は最後までノリノリで否定せず<まあとにかく、シリコン入れてるからデカイのよ>ととばしまくる。<もめばもっとデカくなるんだけどサ、ひとりでもむのもちょっと寂しいし……誰かもんでくれる人いないかなあ……。>とまで。自由だ。

 このようにギャグ全開でお送りしていた内田有紀のラジオ。あくまでもすべて「ひとりボケツッコミ」であり、最終的には“整形神話”をすべて否定していた。つまり、内田有紀が「整形していると告白した」という話は、事実ではない。

 そのほか、同書からは内田有紀が「キスが好き」「ファーストキスは中2のとき」「付き合ったらベタベタする」等、プライベートの恋愛についてもラジオで自由に発言しているように見える。しかも最終章ではまた毛の話ばかりしている。水着撮影なのにワキ毛処理を怠っていたとか、<自分はさ、毛が背中に生えてんのよ。>とか。さらに<この前>(18歳当時)のドラマの打ち上げで「18歳なんだからもう飲めるんでしょう」とスタッフに勧められて<向こうも酔ってるし怒られそうだから、怖いから>ちょっとだけ酒を飲んだという、何かと鈍感だった時代の空気を感じる話も収録されている。

 ともかく内田有紀は、整形を公言してはいなかった。いくら訂正しようとも、一度拡散されたデマがなかなか消えないことは承知しているが、彼女自身は「していない」と否定していたというのが事実だ。

最終更新:2018/04/29 20:00
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