カルチャー
「だんなデスノート」管理人・牧田幸一朗氏インタビュー

「だんなデスノート」に書き込む妻の共通点は? サイト管理人が明かす意外な“正体”

2017/12/14 15:00

──未亡人となれば、世間体も悪くはないですし、保険金まで手に入る。まさに理想の展開ということなのですね。とはいえ、本書では「ゴキブリやネズミ以下のダンナ」「存在自体が悪」など、妻たちが旦那を人間扱いしていない内容が多く、Amazonの書評欄などでは彼女たちの投稿に対して「男性差別だ!」といった批判的な意見が多いです。

牧田 そういう意見はほとんどが男性だと思いますが、彼らに彼女たちの気持ちを理解するのは難しいとは思います。そういう男性たちに言いたいのは、「職場の嫌いな上司」に置き換えてみてください、ということ。最初は仲が良かったかもしれないけど、だんだん嫌なところが目についてきたりとかするわけじゃないですか。「そんなに上司が嫌なら、仕事を辞めればいい」って簡単に言うこともできますけど、そんな単純なものではないですよね? 家族を養わないといけないし、年齢的に転職は難しく、その職場にしがみつくしかなかったりするのが現実だと思います。少なくとも、当事者にしかわからないことがあるということだけは、男性にもわかってほしいですね。

──職場のことであれば、家族や同僚と飲みながら愚痴を吐き出したりもできますが、家庭内のことは、味方であるはずの家族が敵になっているし、友達にも相談できない。だから「だんなデスノート」でストレス発散するしかないんですね。

牧田 その通りです。ただ、悪口を書いて一時的なストレスを発散するだけの場になっているのは、問題でもあります。なので今後は、彼女たちが次の段階にステップアップするための支援をしていきたいと思っています。

──それは、つまり、離婚の後押しをするということですか?

牧田 いや、離婚して幸せになる人もいれば、関係を再構築して幸せになる人もいます。それはどちらでも構いませんし、僕から離婚を後押しするようなことはしません。サイトに書き込んでいる専業主婦は、小さい子どもがいる方が多いので、そう簡単に仕事は見つからず、社会との接点がなくなって悩みを抱え込んでしまうことが多い。なので、僕はその両方を補える場所を提供したいと考えています。具体的にはオフ会活動を大きくしていって、人がたくさん集まるイベントを開催したい。そうするとスタッフが必要になるので、専業主婦の方を雇うこともできますし、同じ悩みを共有できる友達を見つけることもできます。

──「だんなデスノート」というサイトは、今度どうしていきたいと考えていますか?

牧田 サイト自体を特に大きく変えるつもりはなく、ほぼそのままにしていきます。理想としては、投稿数が少なくなること。金もうけが目的ではないので、悩める女性が減ることを切実に願うばかりです。
(ほこのき雄哉/清談社)

最終更新:2017/12/14 15:00
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