カルチャー
中島恵氏インタビュー【後編】

レゴランドが見習うべき、V字回復テーマパーク――「サンリオ」「ハウステンボス」の秘策

2017/10/22 17:00
サンリオピューロランドオフィシャルサイトより

(前編はこちら)

 レゴランド・ジャパンの事業主体は、イギリスのマーリン・エンターテイメンツグループ。マダム・タッソー館など、ヨーロッパを中心に中小のテーマパークを所有している。テーマパーク経営を研究している、東京経営短期大学専門講師の中島恵氏は、「マーリンはよく、ヨーロッパで潰れたテーマパークを買い取って再建しています。再建といっても、細々とではあるでしょうが、ヨーロッパではディズニーランドを経験している人が少ないので、日本ではとてもじゃないけどやっていけないテーマパークでも、生き残っているのが現状です。ディズニーランドを知らない頃の日本人は、デパートの屋上の小規模なテーマパークでもそれなりに楽しめたのです」と語る。

 そんなマーリンが事業主体となっているレゴランド。中島氏は、客足が伸び悩む要因について、規模の小ささを指摘する。

「2時間もあれば全てのアトラクションに乗れてしまうのは、ディズニーランドで丸1日遊ぶということに慣れた日本人には物足りないはず。また、そもそも多くの人は、遊園地やテーマパークに、『丸1日過ごす場所』といったイメージを持っているため、レゴランドは物足りないと感じてしまうのかもしれません。にもかかわらず、入場料はディズニーランド並みとあって、人が集まりにくいのでは」

 ちなみに、レゴランドはマレーシアでは成功しているという。ディズニーランドへ行ったことのある人がほとんどおらず、また高度成長期にある同国の人々は、「ヨーロッパの先進国のテーマパークに行きたい」という思いが強く、さらにそれほどエンターテインメントの分散化が進んでいないため、「年間200万人の来場者数を誇っている」(中島氏、以下同)という。

「冬でも気候が温暖なマレーシアなので、ジャングルのような大型プールがメインのレゴランドになっています。“南国にリゾートプールを作って当たっている”という感じですね。ただ、日本のレゴランドには、こうした目玉となるプールのようなものは今のところありません」

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