カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「an・an」2017年3月8日号

高橋一生の腕毛は“甘い情緒”なのか? 「an・an」官能特集がまさかのドンデン返し!

2017/03/05 16:00
「an・an」2017年3月8日号(マガジンハウス)

 今週の「an・an」(マガジンハウス)のテーマは、「大人の女は知っている、官能の流儀」。ファンの間では言わずもがな、表紙ではあの高橋一生がヌードになり、裸の外国人女性に抱きつく姿を披露しています。

 14ページにもわたるこちらの冒頭特集。アンニュイな表情をしたヌードの高橋一生が、時折素朴な笑顔を見せながら、女性とハグやキスをしたり、あんなことやこんなことをしたりしています。ちなみにさきほどTwitterで「高橋一生」と検索しようとしたら、サジェストで「腕毛」と出ました。「腕毛」って!

 つぶやきをのぞいてみると、「顔に似合わず腕毛が濃いところ、男らしくて素敵……」派と、「こんなに腕毛濃かったの? ないわー」派の2つに世論が分かれておりました。筆者は見ていてまったく気にならなかったのですが、世の女性ってそんなに男性の腕毛を気にするものなのですか!? 少し不安になりました……。

 なんにせよ、「この腕毛の濃さはアリか、ナシか?」なんて平和な論争を起こせるのは、いまの日本では彼1人だけに違いありません。高橋一生の注目度、恐るべしです。さあ、早速中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎大人の女は官能の嗜み方を知っている。
◎告白。私が男に官能を感じる瞬間。
◎官能カルチャー最前線。

■セックス特集ではなく、「官能」特集
 毎年夏頃に、「セックス特集号」を発売する「an・an」ですが、今回は「官能」と、あえて「セックス」とは区別したテーマを設定しています。冒頭にある漫画家・峰なゆかたちの解説を読むと、どうやら「an・an」のいう官能とは、肉体的な快楽を露骨に追い求めたりアピールしたりせず、知性や強さ、慎みを備えたところにある甘い情緒ということがわかります。ということは、高橋一生の腕毛もまた、“甘い情緒”ということでしょうか。

 夏のセックス特集では、食い気味に「性衝動に正直になろうぜ!」「ガンガンセックスしようぜ!」なんて提唱していたのに、大違いですね。そういえば、その後の号でも、「同世代の男はダメだから大人の男がいい!」などと言った2カ月後に、「やっぱり年下の男を育てるのが一番」などと言い出したり、「an・an」的イデオロギーはこのところ、変化が激しいご様子です。

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