カルチャー
『口紅美人と、甲冑女。~野宮真貴とジェーン・スーが女を語る~』イベントレポート

「美人になることに照れてはいけない」野宮真貴とジェーン・スーが語った女、美、モテ

2016/10/26 21:00
90年代の名曲「東京は夜の七時」を披露した野宮真貴氏

■大人の女なら、困った時は美を金で解決!

 そしてイベント後半は、会場の女性客から事前に寄せられた質問に答える時間に。「服をたくさん持っているけど着る服がない」という悩みには、「海外みたいに日本でもプライベートスタイリストが増えてきていますよね。皆さん10代20代じゃないんだから、困った時は金で解決しちゃえばいいんですよ!」とジェーン氏が提案すると、野宮氏も同調し、「洋服も髪の毛もネイルも、気の合うプロに任せた方が良いよね」と語る。芸能関係以外の仕事をする女性でも、客観的な目線を持つ自分だけのプロデューサーを持つことは、簡単に美人になる道なのだそう。

「アラフォーに入り、仕事では社長をしているのにいまだにコンサバ服が似合いません」という悩みには、「私も息子の授業参観とか学校関係では、苦手なコンサバ服を着ていった。もう完全にコスプレとして乗り切った」(野宮氏)と語り、思いっ切り別の誰かを演じてしまう“コンサバコスプレ”をおすすめしていた。続けて「今のハロウィンでコスプレやっている子たちはその辺で買ってきたものを身につけるだけで中途半端だよね」と、コスプレはやるなら徹底的にやるべきという姿勢を吐露したところで、トークイベントは終了。

 造形が美人かどうかはどうでもよく、いかにして美人っぽく見せるか。働いていて食べるのに困らないほどの収入がある女であれば、数百円の女性誌からヒントをもらうよりも、それなりのお金で自分だけのスタイルを確立すれば良い。そんな具体的で使える美人テクニックに会場から共感と納得の声が漏れつつも、野宮氏のマイペースで少し毒のある持論とジェーン氏の軽快なツッコミによって、最後まで笑いの絶えない濃厚な3時間だった。
(石狩ジュンコ)

最終更新:2016/10/26 21:00
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