カルチャー

林真理子と江原啓之の冷たさにゾッとする

2015/05/07 20:00

【messyより】

右・林真理子「地獄の沙汰も美女次第」マガジンハウス/左・江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス-人生のきりかえ方-武道館スペシャル 」SMR)

 「女性セブン」(小学館)5.14・21合併号に掲載された、江原啓之(50)と林真理子(61)の【GWスペシャル対談】はすさまじくくだらなかった。切り口は、今年2月に起きた神奈川県川崎市の中1男子殺害事件。上村遼太くんという中学1年生の男児が殺害されたこの事件が、「私たちにあまりにも多くの悔恨と教訓を残した」とリード文は綴る。被害児童は不登校で、深夜まで不良グループと出歩いており、顔にも体にもいくつものアザをつくって「暴力を受けている痕跡」が見られたのに、「親や周囲のオトナは事件を防げなかった」として、本対談は【母親の覚悟】を問う内容とされている。この期に及んでまだ【母親の覚悟】に責任を取らせようとする林真理子と江原啓之の無神経に、卒倒しそうになった。

◎何も考えてないのは江原のほうでは?

 被害児童の母親は、夫の家庭内暴力が原因で離婚している。5人の子供は彼女が手元で養育していた。高校生の長男、中学生の次男(被害児童)、小学生の長女と次女、そして保育園児の三男。母親は、昼は病院で看護職に就き、夜もスナックで働いて生活費を稼いでいた。しかし林真理子は

「シングルマザーでも、貧しくても、きちんと子育てしている人はいっぱいいる」
「子供を貧困の渦の中に巻き込んでは駄目」

 と、手厳しい。貧困の渦に子供が巻き込まれるかどうかを、親の努力次第と切って捨てている。要するに林は天上界から下界を見下ろして「あなたが私のようになれないのは、あなたの努力が足りないからよ」とニヤついているだけなのだ。

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最終更新:2015/05/07 20:00
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