カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」10月号

「I LOVE mama」の良妻賢母企画に見える、世間からの偏見と闘う孤独な姿

2013/09/15 16:00
「I LOVE mama」2013年10月号(インフォレスト)

 先月号で「良妻賢母の参考書化している」とお伝えしたギャルママ雑誌「I LOVE mama」(インフォレスト)が、とうとうタガが外れちゃったみたいで、10月号はまるっきり参考書になっていました。見開きページにズラーッと円グラフを24個も並べたり、広辞苑ほどの小さな文字で1ページに約2,500字の情報をギッチリ詰め込んだり、自由な誌面づくりもついにここまできたか!

 「ウチら、ギャルでヤンママだけどバカじゃないもん!」と高らかに勝利宣言しているようにも感じられるのですが、つけまの盛り具合を見てもわかるように、ギャル文化はなにごとも「過剰」の上に乗っからずにはいられない性質があります。走り出したら止まんねぇ「I LOVE mama」がどこへ行くのか、老婆心ながら少々心配になってきました。

<トピック>
◎ファショニスタの勝負服SNAP
◎ほぼ¥1500以下のコスメで完成!! 細澤渚の作り方
◎結局、お得なのはどっち!?

■ノーブランドやしまむらを着こなしてこそ本当のおしゃれ

 前半は普通のファッション誌っぽいんです。「ファショニスタの勝負服SNAP」というページでは、専属モデルやおしゃれママの私服コーディネートを紹介しています。しまむらのパンツ300円、ノーブランドのワンピース1900円、GUのアウター990円、ZARAの靴1190円など、モデルも美ママもみんなプチプラを多用しています。「オシャレママに聞いた 使えるプチプラブランド」ランキングでは、「フォーエバー21」(2位)、「H&M」(3位)と海外ブランドを押さえて堂々1位に輝いたのは「しまむら」でした。「I LOVE mama」は読者を絶対に裏切らない、頼れる姉御です。

 続いてメイク特集でも、「ほぼ¥1500以下のコスメで完成!! 細澤渚の作り方」と題し、売り出し中のモデル・細澤渚のメイク方法を紹介しています。使っているコスメは、ほとんどがドラッグストアで購入できるもの。ファッションからメイクまで、すべてが身近で真似しやすい。そこを死守している点は素晴らしいと思います。しかし、これは後半の怒濤のデータ攻めページへの単なる序章にすぎなかったのです……。

キャラ弁作りは命がけ!

 後半から生活に関する企画ページが続きます。どれもこれもいちいち細かい! まず、「結局、お得なのはどっち!?」という企画では、お得な家電や雑貨を紹介。「エアコンをつけるなら、ドライと冷房どっちがお得?」「洗濯をするなら縦型洗濯機とドラム型どちらがお得?」といったお約束の比較から、「食パンは手作りより市販(99円)のほうが約10円安い!」「ゆで卵を作るなら、鍋より電子レンジのほうが2.3円お得!」というやや強引なものまで、52項目にわたってさまざまな比較をしています。

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