カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「DRESS」10月号

あの「DRESS」がまともなアラフォー恋愛論!? 「理性を保って落ち着いた恋を」

2013/09/05 16:30

■それでも「DRESS」のセンスがキラリと光る「妄想劇場」!

 そんなわけで今月号は、全体的にトーンダウンした感がありましたが、さすがは「DRESS」。それだけでは済みませんでした。目を見張るほど光を放つ企画があったのです。それは、「もしも米倉涼子が、中間管理職だったら?」というファッション(?)ページ。内容はタイトルそのままで、米倉涼子が颯爽とした中間管理職を演じ、部下役には米倉より10歳年下のヨンアが登場しています。ページごとにシチュエーションが設定されていて、「ときに後輩で、ときに相棒。ときに頼り、ときに頼られてチームを回すのが、仕事上手になれる理由」などとコピーがついています。

 いや、あの、すみませんこれ、読んだ方はどうすればいいのでしょうか? 中間管理職の人がファッションを参考にするんでしょうか、それとも「こんな中間管理職になりたいっ!」と憧れを抱けばいいのでしょうか。やる気だけはビンビン伝わってきて、ちょっと困惑します。でも1つ言えることは、「作ってる方はものすごく楽しかったに違いない」ということです。ファッション誌というよりは、ドラマを作っているかのような、創作意欲が湧くページです。自分がもしスタッフになれるなら、面白そうです、やってみたい!

 ちなみにこれ、「妄想劇場」という新連載だとか。「ときどき連載」とあるので、毎号ではないみたいですが、こんなドラマチックなページが今後もあるのですね。どうでしょう、読者としては、自分にまったく関わりがなく、あまり参考にならない情報がバブリーに載っていることこそが「DRESS」の醍醐味という気もしますが、お金払って買ってるんで、読み応えのある、ためになるページが読みたいなというまっとうな気持ちもわき上がります。ジレンマですね。

■新連載に見た、絶賛迷走中の「DRESS」

 創刊号から、甘粕りり子さんの「生涯嫁入り前」という、かなり赤裸々なアラフォー事情が描かれたエッセイが連載されてますが、それに加えて今月号から、毒舌女医タレントで有名な西川史子さんの「夫婦解散」というコラムが始まりました。テレビでは話せない夫婦の赤裸々な真実を語ってくれるらしいです。西川さんは確かにお金持ちでセレブかもしれないけど、「美人で気高く、ゴージャスで憧れるゥ」という感じのキャラではなく、割と自身もプライベートなネタが尽きず、さらにその毒舌で、ワイドショー的な臭いのする人。どうやら「DRESSな女たち」像は、かなり積極的に、庶民の住む高さまで降りてきたような気がします。だから、週末ホームパーティではなく、ヨットでもなく、ボクシングやトライアスロンなのね。

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