カルチャー

大阪のオバハンが吠える! 『オバハンSOUL』の心に響く“お節介”

2012/12/11 15:00

 「地震 雷 火事 親父」という「世の中で特に怖いとされているものを順に並べた」ことわざは、間違っているのかもしれない――。思わず、そんなことを感じさせてしまう漫画『オバハンSOUL』(日本文芸社)を、今回はご紹介します。

 アニマルプリントに、くるくるパーマの大阪ファッションを身にまとう激烈オカン・渡辺直美。腰を悪くした亭主に変わり、女だてらにトラックを駆り、運送屋として額に汗してコツコツ働く日々。仕事が終わり家に帰れば、亭主や息子を口やかましくも温かい愛情で包むことも忘れない。だが、ひとたび気に食わんヤツを見つけたら、天下の公道を激走し、烈しく容赦無くシバキ倒すッ! 必殺武器のフトン叩きを片手に腐ったヤツを一喝、オバハンの熱き愛が皆の心を変えていく――。

 人とのぶつかり合いを避け、TwitterやFacebookでの「ゆるい」つながりがよしとされる現代において、オバハン・直美は、もしかしたらウザいと思われてしまう存在なのかもしれません。しかし、こんな「ゆるい」時代だからこそ、人はどこかで、直美の「過ぎるお節介」を求めてしまうこともあるはず。読者の中にも、「こんなおばちゃん近所に欲しいわ(笑)」「おばちゃんみたいに純粋な正義の人になりたい」という感想を抱く人も多いんだとか。

 また、強烈過ぎる直美にばかり目が行ってしまいがちですが、実は、直美一筋の亭主も、味のある素敵なキャラクター。反抗期の息子が直美に、「殺したるからな!」と食いついた時は、「ワシの大事な母ちゃんに生意気な口きいとったらこのワシが許さんぞ!」と怒鳴るなど、女心にきゅんと響くセリフを連発しています。

 日々ストレスをため込んでいる人に、おススメの痛快オバハンマンガ『オバハンSOUL』。今なら電子書籍サイト「Renta!」で、1巻が無料で丸ごと読めるキャンペーン中! 必要なのは簡単な会員登録だけ。ぜひ、オバハン・直美の熱過ぎる説教を、楽しんでみてはいかがでしょうか?

最終更新:2014/04/01 11:28
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