映画『作家、本当のJ.T.リロイ』主演ローラ・アルバートさん、インタビュー

「SNSで自分を装うことは、安心感にも中毒にもなる」世界を騙した“天才作家”が嘘をついた理由

■映画『作家、本当のJ.T.リロイ』で伝えたいのは“真実の語り方”

――2006年にJ.T.リロイの正体が暴かれますが、それまでの期間、怖くなかったですか?いつバレるかという気持ちになったことは?

ローラ いつかはわかってしまうだろうと思っていました。不治の病の子を育てているような気持ちというか、いつかお別れの日が来るとわかっているけど、一生懸命育てるしかないという感じですね。私の中では、誰かが暴くであろうことはリアルでしたけど、自分からJ.T.リロイをやめるわけにはいかなかった。ただ暴かれた時期が、あのときより前じゃなくてよかったです。なぜなら私は、暴かれても大丈夫なように、心身ともに準備ができていたから。外見が痩せてコンプレックスが多少消えただけではなく、それに耐える心の準備も整っていました。人は見た目だけが変わっても、心が整っていないと、真に変わることはできません。

――もうひとりの自分という意味では、今、日本でもSNSの流行により、真実の姿よりもよりよく見せよう、いい生活をしているように見せようと、偽りの自分というか、外見を装うことに夢中になる人もいます。そういう傾向を、ローラさんはどう思われますか?

ローラ ある人にとっては、真実よりも華やかに装うことが安心感につながると思いますが、人によってはドラッグやアルコールのような中毒にもなります。私がJ.T.リロイをやっていたときは、それが私にとっての酸素のようなものだったのです。でもそのアバターの世界が輝きを失ってくると、パートナーや子どもを悲しませ、苦しませることになります。アルコール中毒の人が、家族に隠れてお酒を飲み続けるようなものです。自分自身を知ってもらうために、真実よりも少しよく見せようとすることは悪くないと思いますし、SNSは便利な道具でしょう。でも、よく見せようとした自分が暴走し始めて、自分じゃなくなっていったら、それは危険だと思います。

 ただ、時代は変わりました。以前は、女性が権力を握ったり、男性が女性的なものを好んだりすることはよくない、恥だと思わされていたのですから。そんな恥は取り除くべきです。本当の自分は、ひとつじゃありません。人間にはいろんな面がありますから、それを認めることも大事。アメリカもトランプ大統領が変なことをしなければ、私のような人間でも大丈夫でしょう(笑)。

10年も騙し続けるなんて、それも才能かも

しぃちゃん



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