セックス=「男が求め、女がそれを受け入れるか決めるもの」? マグロ女子を考える

数年前からダシを使う時は、カツオでも昆布でもなく「あごだし」派。こんにちは、大根 蘭です。

 私の友人で、可愛いのでよく口説かれる女性(A子)がおります。彼女は特定の彼氏がいない場合、とりあえず告白されて付き合ってみるものの、10回未満のデートでフラれてしまう傾向があります。私が知っているだけでも5人の男性に告られ、すぐにフラれてしまいました。「性格が合わないとわかった」とか、「そもそも1回ヤリたかっただけで近づいてきた男だった」など別れの背景は様々ですが、彼女の話を聞いていて、なんとなーく気になったことが。

「チミは、もしかしてマグロなのかい?」

……というのも、彼女の言う「スタンダードなセックス」は、女性が受け身一辺倒で、相手とのコミュニケーションが薄いような印象を受けたのです。

 A子がセックスに対して消極的なのかというと、「軽く首を絞めてほしい」など、もっとこうしてほしい願望を相手に伝えていたり、一見すると“積極的な女性”ふうでもあります。セックス自体は嫌いではないそう。しかし彼女のスタンダードは、自分の要望だけ伝えて、「あとは気持ちよくしてくださ~い」な受け身状態のセックス。これは……どうなのでしょうか。

 「マグロ」疑惑をぶつけた私に、彼女はこう返してきました。「マグロって仰向けのまま、まるで動かないんでしょ? 私はちゃんと頼まれたら騎乗位もするよ。乗るだけで動かないけど」。喘ぎ声に関しても、“一応”「アンアン」言ってるらしい。う~ん……そもそも「マグロ」の定義ってなんだろう?

◎ 「セックスして“あげている”」という思考

 「マグロ女子の見分け方!」だの「普段からこういうタイプはセックスもマグロだ!」のような、マグロ女性について取り扱った記事は週刊誌でもweb媒体でもたくさんありますが、どれもA子のタイプには当てはまりません。私も彼女のセックスを見学したわけでもないので、A子自身の証言をもとに想像するしかありません。

 私が一番引っかかったのは、A子とガールズトークしているときによく彼女が使うワード、「ヤラせてあげたんだけど」「フェラしてあげたんだけど」。そもそも私は「~してあげた」という表現が苦手なので、A子の言葉にもいちいち敏感になっているだけなのかなぁと、違和感を覚えてもスルーしていましたが、あらためて考えてみると、A子は「セックスをしてあげている」つもりだったんですね。彼女自身は、したいと思わなかったということなんでしょうか。もしかしたら、「セックスは男がしたがるもの。女はそれを受け入れるか否や拒むかを決めるだけ」「あなたが求めてきたセックスを受け入れただけでも感謝して」と、無意識に考えているのでは? これは、「男=性欲が女より強い」という固定観念に基づいて形成された価値観かもしれず、だとしたら根深いものがあります。

◎そもそも「マグロ」ってどんな状態?

 「マグロ女子」の由来は、<冷凍マグロのようにカチコチになって動かず、手も足も出ない状態から名付けられている>……さすがに、合意のうえで行為に及んで、いくらなんでも、大の字スタイルで手足ピーン! 状態の女性はいないでしょう。私の思う「マグロ女子」は、基本的に正常位で、男性のピストン次第でしか動かず、表情も冷静で喘いだりはしないんだろうなぁ、という認識でした。でもA子のセックス観について考えて、マグロってそれだけじゃないな、と思い至りました。

 彼との初セックスだったら、緊張感や恥じらいなどで、マグロ化してしまうのもわかる気がしますし、それすら可愛くうつるのかもしれません。緊張はお互い様だと思うのでモーマンタイ。ただ、回数を重ねても変化なしの男任せセックスだったら、双方にとって楽しさに欠けるセックスになってしまいます。

 喘ぎ声に関しては、マグロとは関係なく、喘げばいいというものでもないし「アンアン」演技をする必要はないと思います。ただ、気持ちいいかどうかを伝え合うって重要! セックスは男女間のコミュニケーションレベルMAXな状況、あるいは、セックスによって、コミュニケーションレベルがMAXになるってこともあると私は考えています。どちらか片方が、受け身一辺倒のセックスなんて楽しくないっ!

 A子が「首を軽く絞めて~」と望むように、自分が気持ちよくなることを追求するのは否定しません。が、「一緒に気持ちよくなる」ことこそセックスの醍醐味だと私は思うのです。潮吹きさせてドヤ顔の男性は、独りよがりのセックスでしかないのと同じで、マグロ女子も独りよがりのセックスなのではないか、と。「私を気持ちよくして」ではなく、「私だって気持ちよくさせてやる」くらいの情熱で挑んだら、体が自然と反応して、セックスがめちゃくちゃ楽しい行為に変わるかもしれません。

◎「マグロ女子」の反対は「トビウオ女子」

 「感度抜群」「自ら動く」「騎乗位だってなんのその!」なセックスをする女性を「トビウオ女子」というらしいです。私もはじめて聞きました。感度抜群で、感じまくる女性を見るのは、男性としては誰でも嬉しいかもしれませんが、自ら動きまくって、彼の上にまたがりながらグネングネンしている女性に、全男性陣が好意的かどうかはわかりません。が、結局のところ、気持ちいセックス(コミュニケーション)をするためには、積極的に気持ちいい体位や、感じる場所などを探求していくことが必要ではないかと、私は思っております。

※ちなみに冒頭にかいた私の好きな「あごだし」はトビウオの出汁です。だからでしょうか、感度が高いのは。関係ないですね。

(大根 蘭)

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