和田秀樹×林真理子トークショー

「老けないためには恋愛がいちばん」アンチエイジングの医師が語る、若々しさを保つ方法

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林真理子氏(左)と和田秀樹氏 撮影:中村太

 「かわいいおばあちゃんになりたい」――そんな台詞をよく耳にする。かわいい、とは漠然としているが、周囲の人たちから大切にされる幸せな老後というイメージだろうか。しかし、そんな老後は、自動的に訪れるわけではない。老後のための準備期間=「思秋期」をどう生きるかによって変わってくる、と教えてくれるのは精神科医の和田秀樹氏。老後なんてまだまだ先のこと、と思ってはいけない。40代からホルモンや脳に変化が訪れ、その準備期間が始まる。「男女とも草食化が進んでいる現代では、30代から老け込むケースも」(和田氏)というから、アラサー、アラフォーにとっても聞き捨てならないのだ。

 『思秋期~感情的な人ほど早く老いる!?』(ブックマン社)の発売を記念して、著者の和田氏と、氏とは10年来の親交がある作家・林真理子氏の対談が行われた。抗加齢(アンチエイジング)医学の最先端に詳しい医師が語る、理想の老い方とは? そして、“若々しさ”を保ち続ける方法とは?

■“思秋期”をおろそかにすると、ろくな老人になれない

林真理子氏(以下、林) 和田先生の著書に「感情老化度テスト」が掲載されていましたが、私、だいたいNOでした。「年下にタメ口をきかれると瞬間的にムッとする」はYESでしたけど(笑)。

和田秀樹氏(以下、和田) つまり、感情年齢が若いということですね! 10代で訪れる“思春期”は、性ホルモンの分泌が活発になって、心身が子どもから大人へと移行する大事な時期ですが、逆に性ホルモンの分泌がなくなり、中性化しながら成人から老人へと移行する時期も、やはり大事なのです。年齢でいうと40~60代。私はこれを“思秋期”と名づけました。この時期をおろそかにすると、ろくな老人になれません。

 私は今年で62歳なのですが、ニュースなどで「60代の老齢の女性」といった言い回しを聞いたり、街角インタビューで「60代 女性」として登場する女性を見たりするたびに、これが世間の思う60代のイメージなのか、と思ってドキッとします。自分では年齢にしては若いと思っているけど、肉体の衰えを感じることもあるし、「やはり老齢なのか」と。

和田 肉体を衰えさせたくないと思うと、みなさん人間ドックに行きますよね。血圧などのデータを見て一喜一憂、そしてデータに振り回されてしまい、結果として生活が消極的になるんです。食べたいものを我慢したり、強迫観念的に激しい運動をしたりね。痩せれば健康になると思っている。でも、実は年を取ってダイエットをすると、タンパク質や亜鉛など不足する栄養素が出てくるので、よくないんです。何かを食べない、もしくは食べる量を減らすダイエットは、思秋期以降は危険です。

 先生は以前から、「いちばん長生きなのは、小太りの人」っておっしゃっていますよね。

和田 それはもう、データで明らかになっていることです。痩せ型のほうが、よほど早死にしますよ。僕は政府がメタボ対策を推奨するのは、財務省の陰謀なんじゃないかと思っていますね。痩せ型の人を増やせば、そのぶん年金を払う期間が短くなるから(笑)。

 日本の医師にいちばん欠けているのは、栄養学です。血圧に問題がある人には栄養指導をするほうが理にかなっているのに、そうではなくて薬を出してなんとかしようとする。製薬会社との関係もあるけど、それ以前に医師が栄養学を知らないから、そうなっちゃう。医学部の6年間で、栄養学を1分も学ばないのは問題ですよ。

 思秋期では性ホルモンの分泌が少なくなって中性化するといいますが、先生はそれを“男オバサン”“女オジサン”と言い表されていますよね。年を取ると権力志向が強くなったり、お店で「上の人出しなさいよ! あなたじゃ話にならないのよ」と怒ったりする女性や、いつもクドクドグチグチこぼしてばかりいる男性、結構見かけます。男と女が本来持っている性の魅力を維持したまま初老に向かっていくって、ほんと大変なんですね。

和田 女性は年を取ると、男性ホルモンの分泌量が相対的に多くなるので、攻撃的になるんですよ。反対に男性は、男性ホルモンがどんどん減少するので、意気消沈してしまう。脳にも変化が起きていて、意欲や好奇心、自発性を司る前頭葉が40代から縮み始めます。そうすると、感情のコントロールが利かなくなるんです。

 そういうことを自覚するだけでも違いますよね。ホルモンが不足しているなら、ホルモン補充療法をすればいいし。

朝鮮人参の畑に60万払うと、どこまで長生きできるのだろう?

しぃちゃん

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