強制わいせつで東大生5人逮捕、それでも被害女性を「軽率」と責める声は狂っている

 先日、5月11日に新聞報道された<わいせつ容疑で東大生逮捕>という事件をめぐり、異様なコメントがネット上に氾濫していることについて疑義を呈した。

■強制わいせつ被害を訴えた女性が「気をつけなきゃ」「通報するなんて男が可哀想」と貶められる日本、未だに。

 この事件はその後、さらなる展開を見せている。警視庁巣鴨署は19日、強制わいせつの疑いで、いずれも東大生の22~24歳の男4人を逮捕。事件の逮捕者は計5人となった。容疑は、5月10日の夜~深夜にかけて、男らの1人が住むマンションの一室で、21歳の女子大生の服を脱がせて胸や尻を触った疑い。被害に遭った女性は部屋から逃げ出して110番し、駆け付けた巣鴨署員に保護されたという。最初は池袋の飲食店で飲み、そのマンションには男性5名、女性2名がいたとみられる。

同署によると、19日に逮捕された4人のうち3人は容疑を否認、1人は「計画性や悪意があったわけではないが、罪になるなら仕方がない」と供述しているという。11日に逮捕され実名報道された男は、当初は否認していたが現在は容疑を認めているそうだ。

 前回、この事件報道がYahoo!ニュースに転載され、そこについた700件以上のコメントがどのようなものだったかを拾った。多くが逮捕された東大男子学生を「その気にさせられちゃったんだな」と擁護し、被害者に対して「そんな時間に男の部屋に行くほうが悪い」と注意を促すひどいものだった。そして新たに4人もの逮捕者が出たことを報じる記事に対しても、なお“被害女性に”注意喚起するコメントが多数書き込まれている。Yahoo!ニュースのコメント欄から再びピックアップしてみよう。今回は記事事態に約5000件のコメントがついた。

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「胸や尻を触っただけで済んでいるはずが無い!と思う人多数」
「部屋に行くほうも行くほうでは??」
「乱交パーティのつもりだったのかね? いずれ中途半端なノリだったんだろうなあ」
「確かに男側は悪いが、女側にも問題があったのではと思ってしまう。ほいほい男と同じ密室に入って、しかも酒飲んでる状態でしょ。節操がないのはお互いじゃないかね」
「お酒が入ってて、男の家に行くもんじゃないよね、、、」
「なぜ部屋に上がるの?」
「酔った状態で男の部屋に行く方ももうちょっと危機感持ったら? しかも男の方が数が多い状態で深夜に」
「いや~、でも普通家に行くか?? 女の子も気をつけなきゃダメでしょう」
「今の若い男がみんな草食だと思ってると危ないよ」
「男側が悪いけどさ、最近の女の子たちは警戒心が低すぎやしないか?」
「どっちも 節操が無さ過ぎる。あまりにもお粗末過ぎる 親は何を教えてきたのでしょうか?」
「女性もどうかと思うよ」

まだまだ、ある。

「午前0時過ぎに女子学生が男の人の家にいるってことが、はしたないと思ってしまう。古い考えかもしれませんが…」
「男のマンションに行く女性もどうかと思うの」
「男女が同じ部屋で飲酒すれば何が起こりうるか。若いとあまり気にしないものかもしれないけど、女の子の方が自分の行動にもっと自覚を持たないと。男の方もしょうもないけど、女の子に全く問題が無いとは言えないでしょ。もし自分の娘だったらひっぱたいてる」
「どういうテンションだったのかは知らないけど、夜に飲み会やっててマンションに移動したんなら女側にも問題はありそうだけど」
「まあ、どういう結果になるか分からない程オツムが弱い女なら仕方ないけど普通その気がないならマンションに行かないよね、例え酔ってても」
「男の部屋で酒を飲むと言う事は、男がムラムラしてくるかもしれない。くらいの気持ちでいた方が良い」
「東大生は論外だけどこうやってマンション行っちゃう女性も俺は好きじゃないな」
「女の子の方、怖い思いしたのかもしれないけど、そもそもほんとにそういう被害にあいたくないなら、のこのこ男ばかりの家に行くのもどうなのかなと」
「ついていく女子学生も問題がある。男子は気を付けないといけないよ」
「これは同意と思われても仕方ないでしょ…女の子も落ち度あり。ただ、最近は結構男の家に平気で上がる女の子多いよね。時代なのかな…」
「もし家に来たら、触るかも知れないけど来ます? って聞いて、同意もらってそれを録音しとかないといけない世の中になりました」
「東大生をかばうつもりはないが女側もあやしい」
「ダメよダメよも…ってなんかあったよね? これも、後に訴えられたら、罪になるんだ!!」
「深夜にお酒飲んだ状態で男の人の家行っておいて、よく訴えたよね。何もなく帰れるほうが奇跡だと思う。っていうか、行くってことはその気があるって男の人は受け取るでしょ。車乗るのも警戒するのが普通だと思ってたけど」
「和解金狙いじゃねーの? とかだったら怖いね!」
「どういう流れだったか、だよね 女性が明らかに嫌がっているなら、罪だけどさ そうじゃない流れの時ってあるわけじゃん もし、後出しで警察に届けていたなら、話は違う」
「夜に男の部屋に行く方もおかしいのでは」
「男も悪いが、部屋に行く女性も多少の期待感があったのでしょう。警戒心があれば普通部屋には行かない」
「下手なコメントは出来ないが、記事を読んだ感じでは女性の方にも落ち度があったように思う」
「これが本当だったとしたら、触られただけでむしろましだったと思う。普通、男性5人の酔っぱらいのところにのこのこついて行く???」
「お酒が入った状態で男の部屋にお邪魔する女子もどうかと思う けどだからって襲っちゃダメ!」
「女性も防ぎようがない事件にあったならかわいそうだがそうでないなら自己の問題もあるわな」
「確かに男が悪いんだろうけど、そんな時間に男の部屋に着いていく女性も気をつけないと。芸能人がホテルから出てきたところを写真撮られて『何もしてません』、『友達です』って、世間が認めないのと同じようなものになりかねないのでは?」
「そんな状況に女性自身が行くのもどうだか。いつもこういったことがあれば女性は弱者の立場で報道されるますよね。女性側にも軽率な部分があったような気がする。個人意見ですが…」
「その気がないなら男の部屋までいくな」
「知らない男性についていくのがおかしい」
「30年まえなら ついて行った 女も悪いって言われたのにな 法律逆手にとって 自分の落ち度を考えない女性もどうかなぁ 法律の限界だね」
「知りあったばかりの男の部屋に しかも、男が複数、いけばそうなる危険があることを知るべき。おそらく東大生というのも安心材料になったかも知れないが所詮、男と女」
「女性にも問題があるなぁ」
「合意のうえだったんじゃないの。でも、合意でも、そういうことするなら、1対1じゃないとダメだね」
「飲んだくれて男の部屋に安易に上がり込む女子もどうかと思うけど・・・」
「女性も自分で身を守る方法が色々あったのでは? こういう事件でいつも思うのは双方に責任があるとつくづく思う」
「お酒に酔った勢いで悪ふざけが過ぎただけで、厳重注意レベルで済みそうな内容だが『逮捕された』となると穏やかじゃないね。この本文だけじゃ事件性が伝わらない」
「1対1なら問題にならなかったのでは」
「ついていっちゃダメだろう。自分が誘発することになるって考えないのか」
「情報が乏しいのでわからないが、この話だと女性にも問題アリでしょ。それに便乗した男は論外だが……」
「そんなとこに行けば、そういう事が起こることくらい予想できないのかね? のこのこついて行く女子大生側にも問題があると思いますが…」
「もうこれはどんまいとしか…。やってよしの場面だったと思うけどねぇ」
「お酒もはいってるし、女性は自分ひとり そんな事されると思ってなかった…考えもしなかった は理由にできないと思う。怖かったと思うけど、彼女も反省しないと」
「女の子が酔って男性の家に深夜に行くってそれなりの覚悟や期待があったんじゃないの? それを訴えるって女性の親だったら恥ずかしいんじゃない?」
「午前0時に男の部屋に行く女子もしょうもないねえ、、、」

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 読んでいて気分が悪くなった読者には申し訳ない。これでも全体の30分の1程度である。セカンドレイプの嵐だ。芸人でマッサージ店経営者の楽しんご(37)も、この事件報道に対してTwitterで「お互い了承済みでしょ!のこのこついてく女も悪い」と書いた。その投稿に、賛同のリプライがいくつか送られていた(現在は投稿が削除されている)。

 私は女性だが、こういう社会に今、生きているということが、心から恐ろしくなった。

 ここから読み取れるのは、女性は男性にとって「レイプを誘発する因子」であって、そこに存在するだけで「男を惑わせる悪しきもの」であり、ゆえに「男に勘違いさせないよう女性が努力すべし」という筋道だ。男は女のせいでレイプを犯し、女のせいで逮捕されてしまう、かわいそうな生き物だとでもいうのだろうか。

 先日、韓国でもひどい事件があった。繁華街・江南(カンナム)にある多くの若者が利用するカラオケ店(飲酒・喫煙禁止の施設だという)で、夜、恋人と来店していた23歳の女性が、面識のない34歳の男に殺害された。犯人はトイレに潜み、“女性の利用客”が来るのを待ち、そして犯行に及んだ。その犯行動機は『女性嫌悪』。被害女性に、ではなく、不特定多数の女性たちからバカにされ蔑まれていると思い込んでいたのだという。つまり被害者はたまたま“女性だった”がために殺され、男性客は何度そのトイレを利用しても殺されなかったわけである。

 信じられないことに、この事件に韓国のインターネットでは「被害女性が悪い」「よくぞ女を殺してくれた」「夜遅くまで遊んでないでさっさと帰ってれば殺されなかったのに」「夜遅くにほっつき歩くビッチ娘」といった罵詈雑言が並んだ。この事件報道と一部のあまりにひどい反応を受け、あるネットユーザーがTwitterで、「女性暴力・殺害には社会が答えなければならない」「江南駅10番出口に一輪の菊の花とメモ1枚を書き込み被害者を追悼しよう」と呼びかけ、江南駅には「あなたはわたしだ」「二度とこのような事件が起きてはならない」等の追悼メッセージを綴るポストイットが数え切れないほど貼られた。女優のカン・イェウォンは19日、Instagramにこの追悼現場の写真をUPし「一体なぜこんなことが…被害者は一人の女性、犯人は一人の男性だが、私たちすべてが犠牲者にもなりえるため、個人の問題として片付けるにはあまりにも事が重大です。故人の冥福をお祈りします」と投稿している。

 翻ってここ日本でも、状況はさして変わらないのではないか。

 女性が夜中に出歩いていても加害してはならない。女性が夜中に外出しているのは、男を誘うためではない。女性が薄い衣服を着て肌を露出していても、「触っていいですよ」の合図ではない。女性が男の部屋を訪れても、「セックスしたいです」と誘ってはいない。すべて言葉による意思の確認が必要である。合意なき性的接触は加害である。酩酊していたり、拒絶しているにもかかわらず、その女性の衣服を脱がせ、胸などに触ることは「加害」であり犯罪である。こうしたごくごく当たり前の、基本的なことが、周知されていない。これはもしかして、全世代の男性に向けて、「女性には人権がある」そして「セックスとレイプは異なる」などを含めた性教育をおこなう必要があるのかもしれない。

 最後に、強姦被害者を「もっと気をつけろ」と貶める思考は、強姦そのものを許しているのと同じだ。たとえ真夜中に、性的魅力に溢れた女性が全裸で公園のベンチに座っていても、そしてその女性が「自分に犯されたがっている」ように見えたとしても、遭遇した男性は襲ってはならない。警察に通報するべきだ(そうすれば美人局被害も減るだろう)。前回も書いたように、その女性は公然わいせつ罪で逮捕されるかもしれないが、彼女を襲う者がいたとしたら、それはその者の罪だ。決して「仕方ないこと」ではない。エロマンガやAVと現実は全然違う。

(水品佳代)

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