[女性誌速攻レビュー]「DRESS」1月号

休刊決定の「DRESS」、一度置いた「卵活」「妊活」神輿をなぜ再び担ぎだしたのか?

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「DRESS」2016年1月号(幻冬舎)

 1月号発売直前に、2月号で月刊誌としての「DRESS」(幻冬舎)は休刊になることが発表されました。去年の12月に発行元のgiftが決済代行会社にバイアウトされたという記事を読んで、1年後に当たる今年いっぱいで「もしかしたら休刊という方向になるかも」と思っていましたが、案の定そういうことになりました。来年からは季刊誌となって、部活動やネット中心の展開となるようです。

<トピック>
◎大人の「○活」AtoZ
◎小島慶子の大人の学校
◎DRESSな女、妊活を考える。

■見たいものしか見せない「妊活」特集

 今月号は、「大人の『○活』AtoZ」と題して、Aから順にZまで、「アート活」「美活」など、いろんな活動を紹介していきます。各活動1~4ページほどの長さで、内容の濃さよりも量で勝負という感じ。Iの「イケメン活」では、「飲食店や美容スポットなどの店にイケメンに会いに行こう!」とのことですが、たった3人しか紹介されていない、しかもそのうち1人は彼女ありとの情報も。これを見て一体どうしろというんだろうと謎でした。

 しかし全体的にはあらゆる情報がぎっしり詰まっているので、読者も1つ2つは気になる記事を見つけられるのではないでしょうか。筆者は、Fの「筆活」で万年筆が勧められているのを見て、ちょっと前に万年筆を買おうと思っていたことを思い出しました。また、Tの「豚カツ」も気になりました。「DRESS」が大好きなだじゃれ系のネーミングセンス炸裂です。

 そんな「◯活」特集ですが、「DRESS」では一時、卵活・妊活について必死に特集をしていた時期があり、ただ1年ほど前にパッタリと取り上げなくなっていました。しかしここに来て突然の復活です。特集「DRESSな女、妊活を考える。」では、アラフォーにもなると自然妊娠の望みは薄く、子どもが欲しいなら妊活をすべき、という内容で、実際に妊活をして子どもを産んだアラフォーたちの体験談がつづられています(しかし、「DRESSな女」という言葉も久しぶりに見ました)。

 正直、またか……と思いました。妊活しても結果が出ないことも当然あるはずです。でも誌面に、妊活の末、子どものいない生活を選んだ人の話はありません。ということは「DRESS」としては、妊活をすれば妊娠・出産する確率は100%だと言っていると同じことなのではないでしょうか。

 歳を取れば妊娠しにくくなるのは確かでしょう。でも若ければ100%妊娠できるとも限りません。アラフォーの妊娠確率が数%でも、妊娠する人はするし、しない人はしない。もっといえば、妊娠しても出産する確率は100%ではありません。確率ではなく可能性という点では、マクロで考えれば1%から99%まであっても、自分に限って考えれば、妊娠・出産できるかできないか、0%か100%しかないんです。

 通常、自分が妊娠する能力を持っているかは、そうなった時にならないとわからないもの。でも中には、病気やその他で子どもを望めないことがわかっている人もいます。そうした人が「妊活すれば100%」とでも言わんばかりの誌面を見たらどんな気持ちになるのだろうと考えてしまいます。読者のことを考えたら、もっと公平な情報を提供すべきなのではないでしょうか。

 最近、旅行ページや美容器具ページでタイアップの匂いをプンプン感じる「DRESS」。突然復活した妊活特集も、もしかしたら政府から補助金でも出てるのかな、と勘ぐってしまいました。

最終号の「DRESS」、米倉涼子に爆弾を投下してほしい

しぃちゃん

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