コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

「おばちゃん復権ツイート」の投稿者と相席スタート・山崎ケイ……共通する“ジェンダーへの無理解”

2020/10/22 21:00
仁科友里(ライター)

 10月14日に落語家の立川談笑と結婚したことを発表した山崎。コンビのYouTubeチャンネル「相席YouTube」に夫を招き、相方の山添寛が聞き手となって二人のなれそめを語っていた。

 立川は、もともと吉本興業に所属する芸人で、山崎の後輩。山崎のタイプではなかったが、「山崎の顔が好き」な立川はあきらめずアプローチを続け、結婚に至った。

 山崎と言えば、「ちょうどいいブス」を持ちネタとしていた時期があった。しかし、考えてみると、最近「ちょうどいいブス」を耳にしない。2020年5月10日に『サンデー・ジャポン』(TBS系)に山崎が出演した際、司会の爆笑問題・太田光に「ちょうどいいブスと言わなくなったら、おとなしくなった」と指摘されると、山崎は「炎上するんだもん」と説明していた。つまり、炎上を避けるために「ちょうどいいブス」を封印したということだろう。

 山崎は今も炎上には気を使っているようだ。「相席YouTube」で、視聴者から「結婚したから芸名を変えるのか?」と聞かれた山崎は「夫婦別姓が叫ばれている中で、堂々と『結婚したので、旦那の苗字に変えます』って言うのは、炎上の火種になりかねないかなと思って」とし、引き続き「山崎ケイ」で行くと話していた。

 山崎は単純に、従来もしくは多数派の慣習を踏襲すると炎上すると思っているのかもしれないが、ジェンダー関連で燃えるときの条件の一つは「役割や評価を、性別を理由に一方的に押しつけること」ではないかと私は思っている。

 上述したおばちゃん復権の例で言うと、独身男性の面倒を見ろと、女に役割を押しつけているうえ、「異性として意識することはない」と一方的に性的評価を下している。さらには、金銭的な見返りもない。だからこそ炎上したのだろう。しかし、山崎が苗字を変えたとしても、誰にも性別を理由に役割や評価を押しつけない。よって、燃える可能性は低いのではないか。

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