[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」5月12日号

自分と子どもを分離できない「婦人公論」読者が考える、「結婚しないわが子」の業

 しかしここまで厳しくするのも「有事の際にたとえ暗闇の中でも、どの隊員も同じ行動がとれるようにするために決まっている統制事項」。これぞ“片づけの神髄”なのではないでしょうか。先の震災で“モノ”に翻弄された苦い記憶。モノが崩れて命取りになったり、停電でモノの行方がわからなくなったり、適量の感覚を失い、買い占めに走ってしまったり……たかが片づけ、されど片づけ。非常事態ほど“モノとの適正な付き合い方”が試される時はないのかもしれません。しかしそんななるほど記事の陰で、「読者体験手記 大掃除で“お宝”発見!?」では“小姑と夫に押し付けられた義実家の掃除で16万円ゲット”“姑の遺品に男性からの秘密の手紙が”など通常営業も忘れない「婦人公論」。女と片づけの格闘、まだまだ終わりそうにありません。

■子どもの幸せは私の幸せ世代

 続きましては、小特集「どうしたものか、結婚しないわが子」です。なんともストレートなタイトル。リードに「“結婚氷河期”の現代における親の願いと子どもの言い分、婚活事情の実際は?」とあるように、親世代の座談会、子ども世代としてコラムニストのジェーン・スー氏のエッセイ、婚活ルポ、そしてホンネ集と、ざっくり全方位で「結婚しないわが子」を考えてみようという試みのようです。い

 そもそも親世代と子ども世代で“結婚観”が違いすぎて、まったく話が噛み合わないまま終わることが多いこの手の話題。ジェーン氏のエッセイ「母を不幸にするために独り身を貫く娘などいない」というタイトルが示しているように、お互いがお互いの価値観で“幸せ”を願うほど、互いの気持ちが離れてこじれていくのが昨今の結婚問題です。いや“問題”なら答えがあって然るべきですが、正解など初めからないのかも。そんな気持ちは親たちの座談会「まさか、私たちの生き方が反面教師になっている!?」を読んで、さらに強固になりました。

 それぞれ「長男(31歳・会社員)」「長女(40歳・会社員)」「長女(47歳・家事手伝い)」の子を持つ3人の母が、「(未婚の)原因や結婚に導く方法などを本音で語り合いました」というもの。“小さい頃にいじめを受けたことが原因で自分に自信を持てないんじゃないか”“私がついつい甘やかしているから”“親になにかある前に結婚させないと……”など、親たちから飛び出す発言はあまりにも自分中心で、ダメだこりゃ。おそらくご本人たちも“どうして子どもをそんなに結婚させたいのか”を深く考えてはいなさそう。世間体、老後の不安、孫見たさ……どれも何となく口にするのが憚られる理由ですが、それらをひっくるめて“子どもには幸せになって欲しい”という耳障りのいい言葉でまとめているような感じです。自分ができたことを子どもにも当たり前に課したり、自分が成し得なかったかったことをせめて子どもにと期待したり、自分とセットでしかわが子のことを考えられないのが、親の悲しい性なのかもしれませんが。

 「うちの子、相手を間違えたようです」では、やっと結婚はしたものの、トホホな「ムコ」「ヨメ」に向けた笑えるようで笑えないホンネがズラリ。新居の援助をした途端に冷淡になったヨメ、一流企業をリストラされた不甲斐ないムコ、イケメン息子が連れてきたバツイチ15歳年上ヨメ……“とにかく結婚を”と言いながら、したらしたで気にくわないことが出るわ出るわ。片づけ問題のみならず結婚問題もまた、勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いていくのです!
(西澤千央)

最終更新:2015/05/09 19:00
婦人公論 2015年 5/12 号 [雑誌]
え? え? 柳美里が南相馬に行く理由がぜんっぜんわからなかったけど?

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